子供の学校の定期演奏会は毎年学校にあるホールにて、無料で開かれています。
それが昨日、クラスのちょっとめんどくさい男子に
定期演奏会を開くなら無料でもJASRACに申請しないとダメなんだぞ。JASRACに申請せずに定期演奏会してるなんて学校ぐるみの陰謀だ!!!
と言われたらしいのです。
顧問の先生に相談すると
学校の定期演奏会は入場無料で営利目的じゃないし、誰も得しないからJASRACに申請しなくても大丈夫なんだよ。
と教えてくれたらしいのですが。
一体どういうことなの?JASRACって何?ということで、子供と一緒に調べてみました。
Contents
定期演奏会を無料で開くならJASRAC申請はいらない?
音楽の著作権管理を行っているJASRAC。
JASRACのホームページには、定期演奏会を開くならたとえ入場無料でも曲の使用料を支払わなくてはいけないということが書かれています。
それなら学校の定期演奏会でも支払わなくてはいけないはずですね。
またJASRACのホームページには、定期演奏会に使う楽譜のコピーや会場で撮影した動画の申請についても書かれています。
定期演奏会に関わるすべての著作物にお金がかかる?
高校生がやっていることは違反ってこと?
これらの疑問の答えはJASRAC公式ホームページ「学校など教育機関での音楽利用」のページを見ると書いてあります。
学校で無料の定期演奏会を開く
学校主催で無料の定期演奏会を開く場合は、JASRACへの申請は必要ありません。
JASRACホームページには
- 営利を目的としていない
- 名目を問わず、入場料をとらない
- 演奏者や指揮者など出演者への報酬の支払いがない
この3つの条件がすべて満たされている場合はJASRACへの手続きは必要ありません、と書かれています。
例外として、
- 入場が有料の場合
- 入場無料でも出演者に報酬を支払う場合
この2つの場合にはJASRACへの手続きが必要です。
今回の子どもの定期演奏会は上の3つの条件に当てはまるのでJASRACへの申請はいらないんですね。
楽譜をコピーするとき
定期演奏会と同じで、教育目的ならば申請は必要ありません。
- 営利を目的としない学校などの教育機関である
- 先生や生徒がコピーする
- 授業や部活で使う
- 作った人の利益を害しないこと
これらの条件に合っていれば、JASRACへの申請は必要ありません。
ですから学校で使う楽譜はコピーし放題でOKなんですね。
定期演奏会の動画をネットにアップしたりDVDを作ったりするとき
動画を学校のホームページにアップしたり、学校や部のYouTube公式チャンネルなどにアップするときは、JASRACへの申請が必要です。
また教育機関で使用すると認められるためには
- 文部省が教育機関として定めるところやそれに準ずるところが配信すること
- 教育の一環としての利用であること
- 情報料や広告収入が発生しないこと
という条件を満たした場合のみ、認められます。
校歌は特別に免除されますが手続きは必要です。
ですからCDを作りたい時やDVDを作る時は有料で作成ということになります。
会場でのビデオ撮影は禁止になっているはず。
見に行く私達も気軽に録音や録画をしないように気をつけなくてはいけませんね。
定期演奏会が無料でも募金活動をする場合は?
定期演奏会自体が無料でも、会場の入り口に募金箱を設置したり入り口や帰り口付近で募金活動を行う場合もありますよね。
最近で言うと、震災や災害復旧のための募金活動が多く見られました。
これらの募金活動でのJASRACへの申請は必要あるのでしょうか。
公共機関やユニセフなどへの募金
公共機関などに寄付をするための募金活動は、
『営利を目的としない』という部分に当てはまるのでJASRACへの申請は必要ありません。
募金活動を行っている団体との手続きが必要なだけです。
部費を集めるための募金
部費を集めるのならJASRACへの申請が必要です。
JASRACの『お手続きが不要となる場合』というページに
- 年会費などを徴収している場合
- お金を払っている人でないと入場できない場合
などは、申請対象になるとあります。
どんな形であっても、部のためのお金が入る場合はJASRACへの申請が必要なんですね。
JASRACの会員になっている学校はそんなことは気にせずオールオッケーです。
これは学校に確認しなくては分からないので、音楽の先生か事務の先生に聞いてみると分かると思います。
この記事では定期演奏会を無料で開く場合にもJASRACへの申請が必要なのかどうかについてお伝えしてきました。
その昔は私もJASRACって芸能関係の人にしか関係ないかと思っていました。
学校の部活にまで関係が出てくるなんてびっくりですよね。
子供は陰謀だと言ってきた男子に、「ホームページは隅々まで読んだほうがいいよ。○○く~ん」と言ってやるそうです。
ちなみに、ラジオ英会話の「基礎英語」ありますよね。
基礎英語のCDを仲間内でお金を出し合って複製していたら著作権法に引っかかるので気をつけましょう。
やってしまいがちですけどね、、、とくに私立のお母さん。
とりあえず、学校の部活動内での無料の定期演奏会にはJASRAC申請は必要ないということが分かって一安心です。
その男の子、折れてくれるといいのですが。
このご時世、お買い物に行くのも大変ですよね。
楽器関連で必要なものは島村楽器がおすすめです。
品ぞろえも良いですし、楽器が欲しい時も店員さんが試し吹きをして良いものを選んでもらえます。
また最近話題になっているサックス用のゴッツ(Gottsu)”サイレント リード”(Silent Reed)も島村楽器では扱っているんですよ。
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他にも「こんなものあったんだ!」とびっくりするようなものが沢山あるので、見てみてくださいね。