吹奏楽の楽器に難易度があるというのは本当でしょうか?
吹奏楽の楽器は吹奏楽と言う名の通り吹いて音を出す楽器が多いので、口の形や体の大きさが難易度に関係してきます。
一般的に難易度が高いと言われる楽器は、最初にパッと音を出した時に出せる人が少ない楽器、演奏中に音程をとりにくい楽器、音を外しやすい楽器です。
小学校の吹奏楽部では一般的に難易度が低いと言われる楽器に初心者の子を、難易度の高いと言われる楽器に年数の長い子を当てることが多いようです。
この記事では、吹奏楽の楽器の難易度について、吹奏楽部初心者が音を出しやすいかどうかに焦点を当ててご紹介します。
Contents
吹奏楽の楽器に難易度はある!ギネスブックに認定された世界一難しい楽器とは
ギネスブックには吹奏楽での難易度の高い楽器が2つ登録されています。
世界一難易度の高い金管楽器はホルン
世界一難易度の高い木管楽器はオーボエ
です。
難易度が世界一高い金管楽器ホルン
ホルンは
- 初心者が音を出しにくいこと
- 音程を外しやすいこと
- キーが3つしかないのに求められる音域が広いこと
がギネス登録の理由とされています。
またホルンが目立つところと言うのは大概譜面の難易度が高くて、ベテランの先輩でもおいそれとは演奏できないことが多いようです。
その分、その音色は美しく優しさにあふれているんですけどね・・・
小学校の吹奏楽部やブラスバンドでは、吹奏楽3年目の安定して楽器が吹けるようになった6年生にホルンを当てることが多いようです。
難易度が世界一高い木管楽器オーボエ
オーボエは
- リードに息が入れにくいので吹いている間に息が苦しくなりがちなこと
- リードによって音程や音質が全く変わってしまうこと
- リード削りがオーボエ奏者の命とも言われていること
- 音が特徴的で目立つのに音を外しやすいこと
からです。
吹奏楽楽器の中で音程が一番合わせにくいからオーケストラではオーボエでチューニングをするとも言われています。
吹奏楽経験者の意見としては楽器によって難易度の差はないはず・・・と言われていますが、ホルンとオーボエはギネスで認められるほど安定した音を出しにくい楽器だと言われているということなんですね。
またファゴットもオーボエと同じようにダブルリードで音が出しにくいのは変わりません。
オーボエほど音が特徴的ではなくそこまで目立たないことから、オーボエほど難しいとはいわれていませんが難易度は変わらないようです。
初心者が音を出しやすい吹奏楽の楽器 難易度が低いのはこれ
世界一難易度の高い楽器はホルンとオーボエであることが分かりましたが、逆に難易度が低いとされている楽器はどれなのでしょうか。
小学校の吹奏楽部やブラスバンドでは入りたての小学校4年生にはトランペットを当てることが多いです。
また木管楽器ではサックスは音が出しやすいと言われています。
目立つけど難易度の低いトランペット
初心者は息を勢いよく入れる傾向があります。
トランペットは息を早く入れると高い音が、遅く入れると低い音が出る楽器なので、小学生のように勢いよく息を入れがちな初心者は高い音が出るので「やったっ!」と思える楽器です。
その後の息の調整やメロディーラインのコントロールは他の楽器と同じで練習も必要ですし、ある意味難易度が高い楽器であるとも言えますが、最初の音が出るという時点では難易度は比較的低いと言えます。
木管楽器では難易度の低いサックス
サックスはリードを付けたマウスピースに息を入れるだけでとりあえず音が出るので、音を出しやすい楽器と言えます。
また指使いがソプラノリコーダーと同じなので、簡単に指を動かせるという特徴も難易度が低いと言われている理由の1つです。
ですがプロのサックス奏者の演奏を聞いても分かるように、奏法や聴かせる演奏をするには相当な技術も必要なので音が出せた後の難易度は他の楽器と変わりません。
ですが音が出しやすく指使いが簡単という点で、初心者にとって難易度の低い楽器だと言われています。
吹奏楽の楽器に難易度があるとすれば相性
難易度の高い楽器はホルンとオーボエ、低い楽器はトランペットとサックスだとご紹介しましたが、唇の形や体格によっても難易度が変わってきます。
唇の厚さで楽器の難易度は変わる
- 唇の厚い人は金管楽器
- 薄い人はリード楽器
- 下唇の厚い人はフルート
に向いていると言われています。
金管楽器は自分の唇を震わせて音を出す楽器のため、唇が薄い人はマウスピースに振動が伝わりにくいためです。
唇の薄い人はリード楽器=木管楽器に向いていると言われています。
リードを震わせるのに厚い唇は邪魔になるそうです。
世界的クラリネット奏者のベニー・グッドマンの唇はほんとに薄くて驚いたのを覚えています。
また下唇でマウスピースの吹き口の半分を隠して音を出すフルートでは、下唇が薄いと吹き口をふさぐことができないので音を出しにくい構造になっています。
このように唇の形でも、個人個人で吹奏楽楽器の難易度は変わってきます。
体格で楽器の難易度は変わる
身体の小さい人がバスクラリネットになると、バスクラリネットが床にぶつかってしまいます。
また手のひらが小さいと指をいっぱいいっぱいに開かないと演奏できません。
チューバやコントラバスも同様の理由で体の小さい人には向いていません。
体の小さい人がこういった大きな楽器を演奏する場合は踏み台を使って背を高くしていることが多いです。
背が高くがっしりとした大きな人が小さな楽器を演奏するデメリットは特にありませんが、どこの吹奏楽部でも体の大きな人は大きな楽器になってほしがるため小さな楽器にはあまり縁がないかもしれません。
この記事では吹奏楽楽器に難易度があるのかどうか、初心者が音を出しやすい楽器はどれなのか、についてお伝えしてきました。
吹奏楽の楽器に難易度はありますが、個人個人で難易度は少しずつ異なるということなんですね。
学校によって適性を顧問の先生が見てくれて分けられるところもありますが、希望をとって話し合いで決める学校も多いようです。
入部前にそれぞれの楽器を吹かせてもらって、楽に演奏できる楽器が自分にとって難易度の低い楽器ということです。
オーボエやホルンなど難しいと言われている楽器は初めから音が出せる人は少ないので、もし音が出た場合は向いている可能性もありえますね。
吹奏楽の楽器の難易度にこだわらず、楽器は吹いたときの感覚で選んでみてくださいね。
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