「科戸の鵲巣-吹奏楽のための祝典序曲」は2006年頃から吹奏楽コンクールでよく聞かれるようになった曲ですが、難しいと評判です。
今年の吹奏楽コンクールの自由曲候補に科戸の鵲巣が上がっているそうですが、難しいからどうかなと迷っているのだそう。
科戸の鵲巣を演奏するなら金管に比べて木管は人数があまりいらないので、コンクールメンバーになるのも難しいんじゃないかとクラパートのうちの子は心配しています。
科戸の鵲巣ってそんなに難しい曲なのでしょうか?
この記事では科戸の鵲巣の難しさについて調べたことをご紹介します。
科戸の鵲巣ってどのくらい難しいの?
科戸の鵲巣が難しいと聞いても実際に演奏してみないと分からないことも多いものですが、まずは曲を聞いてみてください。
演奏は玉名女子高等学校です。
科戸の鵲巣はソロが多い曲ですね。
それだけに、個人個人のレベルが高くないとうまくいかない曲だということがわかります。
特に、オーボエ、ピッコロ、フルート、サックス、スネアは相当な技術が必要です。
玉名女子高等学校の演奏では、ホルンのメロディーがきれいに鳴っているのが圧巻ですね。
初めのファンファーレがとてもきれいに聞こえるのはトランペットがしっかり狙って吹けているからだというのもよく分かります。
そして木管のソロが終わったあとの低音楽器の膨らみ。
これを表現する為にチューバが4台もいるのか・・・と感心するほどです。
クラパートのうちの子は「楽譜黒そう・・・」と。
あと「ファ~ンって下がっていくあの音はどうやって出すの??」と。
特殊技法の練習も必要なんですね。
あとは個人のレベルがかなり必要そう。
「科戸の鵲巣って、思ったよりずっと難しい?」という感想を持ったようです。
私は、今年の課題曲Ⅱ「龍潭譚」と同じくらいの難しさなんじゃないかなと思っています。
曲調もどことなく似ている気もしませんか?
龍潭譚と科戸の鵲巣が同じくらいのグレードだとすると、中高生が演奏するのに無理ではない範囲の曲とも言えるのかもしれません。
科戸の鵲巣のグレードは最上級
科戸の鵲巣の楽譜を見ると、グレードは最上級となっています。
これは「カヴァレリア・ルスティカーナ」や「ブリュッセル・レクイエム」と同じくらいの難易度です。
どれも難しい曲ばかりで最上級のグレードですが、支部大会や全国大会を狙える学校なら選べます。
逆に言うと、支部大会に出場できるレベルに達していない学校にはちょっと難しいかもしれません。
それぞれの楽器がそれぞれのリズムで演奏しながらも和音を作っていくところもかなりの技術が必要。
それに木管の連符に普段なら必要のないグリッサンドの練習も。
そしてなにより、大編成を前提とした曲なのでコントラバスクラリネットがいるところです。
コントラバスクラリネットに人を割ける部は大所帯じゃないとなかなか難しいですよね。
科戸の鵲巣はもともとは自衛隊のために作られた曲。
その後、コンクールエディションとして少し編曲されてコンクール用に時間も短くなったものが今現在演奏されているものなんです。
本来、大人数でかっこよくプロが演奏するレベルの曲として作曲されているので、人数的にも構成も難しい曲なんですね。
科戸の鵲巣は木管の選抜が難しい
科戸の鵲巣は木管ソロが多い曲です。
それだけに選抜メンバーを選ぶのが難しいはず。
逆に金管は盛り上げるために人数が必要です。
金管パートは3年生ならほぼ全員コンクールに出場できるかもしれません。
でも木管は3年生が沢山いると、ソロを1人だけ決めなくてはいけないし、フルート、サックスに至っては人数があまりいらないようです。
クラリネットは人数が必要ですが、Esクラとコントラバスクラリネットに誰かを引き抜かなくてはいけません。
人数が多い部であればあるほど、コンクールのメンバー選抜が荒れることが予想できます。
力関係がほぼ決まっている部なら良いかもしれませんが、そうでなければ鎬を削る戦いになりそうで怖いかも・・・。
そういった意味でも、科戸の鵲巣は難しい曲と言えます。
この記事では科戸の鵲巣の難しさについてお伝えしてきました。
曲の難易度も編成も難しい科戸の鵲巣。
でもこういった難しい曲をマスターしてこそやりがいもあるし、金賞に近づくことができますよね。
そして課題曲がマーチなら、科戸の鵲巣を自由曲にすれば雰囲気が変わって練習も楽しめそうです。
今年の顧問の先生はなんというでしょう。
多分、今までの顧問の先生なら「こんな難しい曲はできない」と言ったはず。
ですが新しい顧問の先生は今までとは何かが違うと子どもも大人も感じています。
科戸の鵲巣という難しい曲が候補に挙がるだけでも変化です。
科戸の鵲巣くらい難しい曲に挑戦できるような部になるのかなと思うと、親の私もとても楽しみです。
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