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吹奏楽の曲 PR

保科洋の復興は震災から立ち直っていく希望を与えてくれる曲?

保科洋復興は震災から立ち直っていく曲
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保科洋さん作曲の「復興」は東日本大震災の後に吹奏楽コンクールなどで多く演奏され、東日本大震災の復興を願う曲のようなイメージがありますね。

東日本大震災のあった翌年の2012年は吹奏楽コンクール支部大会で30団体が、昨年の2019年は支部大会で14団体が保科洋さんの「復興」を演奏しています。

東北地方の学校でも震災以降、吹奏楽コンクールで1校か2校は保科洋さんの「復興」を演奏しているようです。

子供の吹奏楽部でも保科洋さんの復興を演奏することになり練習をしているようですが、楽譜の上に「ヤマハ吹奏楽団50周年記念委嘱作品」とあったと。

あれ?復興って東日本大震災の曲じゃないの??という疑問が出てきたそう。

保科洋さん作曲の復興はどのような背景をもとに書かれたものなのか調べてみました。

 

Contents

保科洋の復興は震災の曲ではない

調べてみると、保科洋さん作曲「復興」は東日本大震災の曲ではないことが分かりました。

もともと、ヤマハ吹奏楽団浜松が50周年を迎えるにあたり、この50年間を振り返っていろいろな思いを込めて作ってもらった曲だそうです。

ですから復興は「ヤマハ吹奏楽団50周年記念委嘱作品」であって、東日本大震災のための曲ではありません。

復興は2009年に作曲され2010年にヤマハ吹奏楽団浜松がサントリーホールにて演奏したのが最初です。

そして同じ2010年、吹奏楽コンクールでヤマハ吹奏楽団は吹奏楽コンクールで復興を自由曲として演奏し、全国大会で金賞を受賞しています。

翌年2011年、東日本大震災が起こります。

2011年には復興を演奏する団体はそこまで多くは無く、吹奏楽コンクール支部大会で7団体が演奏しています。

それが2012年には30もの団体が演奏しています。

2011年3月に東日本大震災が起こり、その後の定期演奏会などで多く演奏され、吹奏楽コンクールでも多くの団体が自由曲として選ぶようになったんですね。

それは「復興」が、東日本大震災とは関係がないのに、まるで関係があるかのように聞こえるからなんです。

保科洋の復興は震災から立ち直っていく様子を表している

保科洋さんは復興を東日本大震災のためではなくヤマハ吹奏楽団のために作曲されています。

ですが作曲の経緯として、阪神淡路大震災をイメージしているそうです。

阪神淡路大震災が起こった1995年。

保科洋さんは兵庫県にお住まいだったそうで、阪神淡路大震災を経験されました。

そしてこのヤマハ吹奏楽団からの作品を作られる際、この50年に思いをはせ、阪神淡路大震災をイメージして作曲したと言われています。

保科洋さん「復興」を聞いてみてください。

この映像で指揮をされているのが、保科洋さんです。

メインとなるメロディーはとても怖い印象の旋律になっています。

まるで地震が起こる前触れ、起こった時、その後の火事やいろいろな出来事、余震までも表しているかのように聞こえてきませんか。

終わりの穏やかな旋律は、街が復興するとともに人々の心が強くなっていく様子を表しているようにも感じられます。

 

保科洋の復興が東日本大震災のあと多く演奏された

大震災の後火事で大変だった阪神淡路大震災、大震災の後津波が来て大変だった東日本大震災。

曲の中で重なる部分があるのは当然とも言えます。

東日本大震災の後、東北の復興を願って多くの学校がこの保科洋さんの復興を演奏しました。

復興の初めの曲調は、震災当時の様子を思い出してしまうのではないか、聴くだけで怖い気持ちがよみがえってしまうのではないかと心配になるくらいです。

ですが最後のところで希望の光が見えるような旋律に入ることで、がんばろうというメッセージを受け取るような気持になれます。

日本中が悲しんだ東日本大震災。

8年経った今でもまだまだ元通りとはいかない東北にエールを送る意味でも、保科洋さん作曲の復興はいまだ多く演奏されています。

また復興の意味で多く演奏されたのは事実ですが、それ以外にも曲の難しさ、かっこよさからコンクールの自由曲として復興を選ぶ学校も多かったようです。

主にメロディーのクラリネットの運指も大変なのは伝わってくるんですが、途中、映像の中でトロンボーン奏者が「あー、苦しい!」という顔をしているシーンがあります(笑)

そのくらい、ミュートを付けてあの音量で吹き続けるのは大変なことなんですね。

そして低音が響かないとかっこよさは出ませんし、伸ばす音が多いのでチューニングがずれると汚い和音になること必至です。

リズムも難しそうですね。

最初のバスドラムの音が地響きを表しているようにも思えますし、表現の仕方も難しそうです。

また最初と最後で曲の雰囲気をガラッと変えなくてはいけないので、最初のクラリネットのメロディーと最後のホルンのメロディーは曲を理解して表情をつけていくという課題もあります。

この曲を演奏するのは支部大会に出られる実力のある学校じゃないと難しいです。

東日本大震災をきっかけにこの復興という曲に出会い、自由曲として演奏してみたいなと思った学校が多かったのも、理由の1つなのではないでしょうか。

 

保科洋の復興は多くの人に希望を与えてくれる

もともとはヤマハ吹奏楽団のために作曲された曲でしたが、復興という意味と重なって、人々に元気を与える曲となりました。

もし東日本大震災が起こらなかったら、15年前の阪神淡路大震災という悲劇があったけれどここまで立ち直ってこれた、ヤマハ吹奏楽団も50年いろいろなことがあったけれど、これからもっと飛躍できるという意味が込められた曲となっていたでしょう。

もちろん、そんな意味が込められた曲ではありますが、この曲を聞くと震災後の日本の人たちが元気になれました。

保科洋さんの復興は多くの人に希望を与えてくれたんですね。

 

この記事では保科洋さん作曲の復興は震災から立ち直っていく希望を与えてくれる曲なのかどうかについてお伝えしてきました。

初めは東日本大震災からの復興という意味は込められてはいない曲でしたが、震災にあってつらい気持ちになった人たちが「復興」を聞いて元気になれるのなら。

もともとこの曲は震災とは違った意味なんだ、と言う解釈は必要ありませんよね。

曲が独り歩きしていくというのは珍しい話ではありません。

私達も東日本大震災の一日も早い復興と日本が今後も防災意識を高く持ち続けることを願って曲を聞きたいものです。

 

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