吹奏楽部の練習が無い時や夜中でも、家で練習できるなら練習をしたいですよね。
でも吹奏楽の楽器が家で練習できる人は本当にごく一部。
ほとんどの吹奏楽器は音が大きくて家族やご近所の迷惑になってしまいます。
練習のお休みが長くなればなるほど、腕がなまってしまうのではないか、吹き方を忘れてしまうのではないかとうちの子は不安になってきたようです。
そこで吹奏楽部の誰でもが家で練習できる方法を調べてみました。
そして「弱音器」というすごいものを発見しましたので、ご紹介しようと思います。
Contents
吹奏楽 家で練習できる方法
今まで、吹奏楽器を家で練習する方法は
- ご近所の理解を得る
- 近場の公園などに行く
などの、対処法しか思いつきませんでした。
でも最近では「弱音器」というものがあるんです。
弱音器とは読んで字のごとく、楽器に取り付けるだけで音を小さくできるものです。
弱音器のメリット
自分の楽器を使って練習できることです。
電子ピアノや、電子ドラム、エレクトリックバイオリンなどは、弦や太鼓にかかる圧力を機械で感知して、本物と同じような音を出す仕組みを使って演奏しますよね。
でも吹奏楽器にそれはなかなか難しいですし、ウインドシンセサイザーというものもありますが、クラリネットやサックスとは全くの別物。
でも弱音器を使えば、マイ楽器を使って音だけを小さくして練習できます。
マイ楽器で練習できるのは嬉しいですよね。
またYAMAHAのサイレントブラスという金管用の弱音器では、イヤホンで本当の音量を聞くことができて、イヤホンから聞こえる音のおかげで普段と変わらない感覚で練習できる優れものなんですよ。
弱音器のデメリット
ミュートをはめるので、素で吹くよりはどうしても抵抗感が出てきてしまいます。
とはいっても、最近の弱音器は開発と改良が重ねられて、以前のように抵抗感があるから普段の練習とは違ってへたくそになったり、楽器が嫌いになってしまうということは無くなりました。
ピッチも安定していて、家で練習する分には全く問題ない作りになっています。
ただやはり、ずっとミュートをはめて吹き続けるのは本来の演奏法とは違ってくるので、長時間の練習はおすすめできません。
1日1時間程度の練習なら、問題なく毎日続けられます。
弱音器なら場所も選ばず普段通り家で練習できる!
弱音器があれば大きな音を出さなくてすむので、吹奏楽部がお休みの期間誰にでも練習ができるようになりますね!
弱音器は楽器によってそれぞれ別のメーカーから発売されています。
それぞれ楽器ごとにご紹介していきますね。
クラリネット用弱音器
うちの子はクラリネットなので、まずクラリネットの弱音器を探してみました。
すると、クラリネット用の弱音器は以前は販売されていたようなのですが、現在は見つけることができません。
以前販売されていたのは、マウスピースに厚さ1センチほどのスポンジを入れる方法でした。
家にある新しいスポンジをマウスピースの大きさに切って入れてみると、ちょっとはましになるかもしれません。
とういことで、やってみました。
クラリネットのミュートを自作してみた
売ってないなら作ってみよう♪ということで、作ってみました。
準備したのは
- はさみ
- スポンジ
- マウスピース
クラリネットのマウスピースに良い感じにすっぽりハマるくらいにスポンジをカットします。
良い感じに切れました!
良い感じ!
吹いてみると・・・なんと!
音が出ません!!!(笑)
音が出ません。ほんとです。音が出ません。
無理です。
やめましょう。
ちなみに、フルートでも実験。
反省を生かしてちょっと穴が開くように切ってみましたが・・・音出ません(笑)
一生懸命吹いて出たとしても、ピッチが低すぎて使い物になりません。
だめだ・・・だから無くなったのか。
やってみるときは、楽器を傷つけないように気を付けてください。
メラミンスポンジは楽器が傷ついてしまうので使わないでくださいね。
選ぶスポンジは、できるだけ目が粗くて空気がシューシュー通りそうなものならちょっとはましなのかも?
でも音が通るところをふさいでしまう時点でアウトだなという感想でした。
ベルにミュートつけてもどうせ穴から音がもれてしまうからイマイチですしね・・・
クラリネットの弱音器が無いときの対処法
うちの子が試してみて一番良かったのは、布団をかぶって吹くことです。
リビングの机や学習デスクに布団をかぶせ、その中で吹くんです(笑)
クラリネットの音くらいなら十分防音できましたよ。
環境的には微妙過ぎますが・・・
フルートなどの木管楽器にも使えるのでぜひ試してみてください。
金管用弱音器
クラリネットと違って、金管楽器には弱音器がちゃんと販売されています。
ずるい(笑)
金管楽器の弱音器には
- ヤマハ サイレントブラス
- ベストブラス イーブラス
の2種類があります。
子どものお友達のkちゃんがヤマハのを持っていますが、試し吹きした時はどちらも重さに差は無かったそうです。
軽いので付けていることも気にならないんだと。
どちらも優秀な弱音器ですが、イーブラスの方がサイレントブラスよりも抵抗感が強く、またサイレントブラスにはあるイヤホンがありません。
ですから音が小さくなったら小さくなったまま、練習しなくてはいけないデメリットがイーブラスにはあります。
とはいえヤマハサイレントブラスよりもお値段が断然安いので、値段重視の弱音器を探している方にはイーブラスがおすすめだと店員さんに勧められたそうですよ。
ヤマハ サイレントブラス
ヤマハ サイレントブラスはイヤホンがついていて、実際に出している音がミュートなしだとこのくらいという実感を持って練習することができます。
また、チューナー・メトロノーム機能付きの製品もあり、さらに合わせたい演奏をイヤホンから流しながら、一緒に演奏することも可能。
持ち運びも便利で、ユーフォやチューバ用の大きなサイレントブラスは分解して収納することもできるんですよ。
kちゃんはヤマハのピンクのを買ったそうです。
家で練習できるから良いストレス発散になっているそうで、子どもが羨ましがっています。
☆トランペット用:女の子に人気のピンク色(黒色もあります)
(19,900円:2020年4月27日現在)
☆トロンボーン用(23,375円:2020年4月27日現在)
☆ホルン用(24,310円:2020年4月27日現在)
☆ユーフォニアム用(34,100円:2020年4月27日現在)
☆チューバ用(63,580円:2020年4月27日現在)
ベストブラス イーブラス
ヤマハ サイレントブラスよりもちょっと機能が劣りますが、使い勝手はイーブラスの方が良かったりするそうです。
着脱も簡単ですし、ミュートの外し忘れが無いっていうメリットがあります。
部品も少ないので、持ち運びが便利なのもイーブラスです。
ただ、イヤホンがついていないので小さい音のままの練習になってしまいます。
そのため、ヤマハサイレントブラスよりも息の抵抗を感じやすい傾向が。
でも、値段がサイレントブラスよりも安いので買いやすいのもイーブラスのメリットです。
kちゃんはイヤホンが欲しかったし音が聞こえる方がいいなと思ってYAMAHAを買ってもらったそうですが、お小遣いで買うならこっちだったと言ってました(笑)
残念なことに、イーブラスはユーフォニアム用とチューバ用は発売されていません。
☆トランペット用(14,685円:2020年4月27日現在)
☆ホルン用(18,720円:2020年4月27日現在)
サックス用弱音器
サックス用は弱音器ではなく消音器と言う名前で売られていて、2種類あります。
子どもの先輩のFさんが楽器店に見に行ったそうです。
1つは楽器をすっぽり覆うタイプ。
もう1つは、金管楽器のようにベル部分にはめるミュートです。
すっぽり覆うタイプは人と人とが話をするくらいの音量、テレビの音量くらいにまで音が小さくなります。
ベル部分にはめるミュートはあまり音は小さくなりません。
サックスの場合キーがあるので、ベルにミュートをはめても穴の開いたところから音がもれます。
だから、本当に音がしないように気を付けて練習するなら消音器を買うべきなんですが。
Fさんは値段に驚いて、ちょっと今考え中なのだそうです。
☆アルトサックス用(44,000円:2020年4月27日現在)
☆テナーサックス用(54,186円:2020年4月27日現在)
吹奏楽部も家で練習できるのはうれしい
運動部なら人の少ない公園で走るなどの自主練ができますが、吹奏楽部はなかなか難しいですよね。
公園に行ってもうるさいと言われそうですし、家で練習となるとご近所はもとより家族にもうるさがられることも。
うちの子も、楽器を触らない期間が長くなると不安で不安で仕方ないようです。
クラリネットやフルートなどの木管楽器は、もともとミュートもないし、いくら音が小さいからといっても家で吹いたら結構な大音量。
いつクレームが来るか分からない中、ドキドキしながら練習するのもよくありませんよね。
今、我が家ではお布団戦法でなんとか乗り切っていますが、中が暑くなるのと息が苦しくなるのと、場所が狭いのが難点だそうです。
本当はカラオケボックスなどの別の場所に移動できると良いのですが・・・なかなかそうもいかないので。。。
練習ができない間はイメージトレーニング、リズム練習などで乗り切って、練習が始まった時周りに取り残されていないように、努力を続けられるのが理想、とはいうものの難しい問題です。
このご時世、お買い物に行くのも大変ですよね。
楽器関連で必要なものは島村楽器がおすすめです。
品ぞろえも良いですし、楽器が欲しい時も店員さんが試し吹きをして良いものを選んでもらえます。
また最近話題になっているサックス用のゴッツ(Gottsu)”サイレント リード”(Silent Reed)も島村楽器では扱っているんですよ。
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他にも「こんなものあったんだ!」とびっくりするようなものが沢山あるので、見てみてくださいね。