アンサンブルコンテストの審査基準はどのようにして決められているのでしょうか。
これからアンサンブルコンテストに出る人も、アンサンブルコンテストで夢破れてしまった人も、審査基準を理解して次の演奏につなげることに変わりはありませんね。
また客席で聴いている私達保護者もただボーっと聞いているだけでは暇なので
あの学校のアンサンブル良かったね、あの学校よりこっちの学校の方が上手だった気がするね、など独自の審査をしている人が多いですよね。
独自の審査と審査員の方の判断が同じだったら「ほらぁ。やっぱりね。」と、ちょっと嬉しかったりするものです。
この記事ではアンサンブルコンテストの審査基準と規定、評価方法についてお伝えします。
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アンサンブルコンテストの審査基準
アンサンブルコンテストの審査基準は、アンサンブルコンテスト規定で大まかに定められています。
- 審査員は7人
- 評価はA・B・Cの3段階
- 審査員の過半数がA・・・金賞
- 審査員の過半数がC・・・銅賞
- それ以外・・・銀賞
と決まっています。
細かいところは審査員の先生に任されているようです。
アンサンブルコンテストの細かい審査基準
アンサンブルコンテストにおける細かい審査基準は審査員の先生に任されているとも言えますが、だいたい同じようなところをみなさん見ていらっしゃるようです。
基礎的な技術
その人が得意とする
- 音域
- 音圧
- 音色のコントロール
などを曲の冒頭で感じ取ることができるそうです。
そんな最初だけで・・・と思うかもしれませんが、楽器を演奏するときはその人のクセというものがありますよね。
吹奏楽部員なら遠くから音を聞いただけで「あ、〇〇ちゃんもう練習行ってるんだ」ってわかりますよね。
それと同じで、審査員の先生もその人のクセや吹き方、技術力は最初の演奏を聞いただけで分かってしまうものなのだそうです。
楽曲に対する理解
単に音符を並べただけの演奏になっていないかどうかを見ています。
音を聞いただけで練習量まで分かってしまうそうです。
またその楽曲をきちんと背景まで理解して演奏しているかどうか。
興味や関心、意欲についても見ているそうです。
興味や関心、意欲って通知表にもある項目ですよね。
どうやって分かってるの?と子供の時には思っていましたけど、授業参観の時に授業を聞いている様子を後ろから見ていると、「あぁ、そういうことなのね」って分かるから不思議です。
先生や審査員の先生には興味や関心、意欲の面がよく見えているんですね。
ステージマナー
ステージ上で緊張するのは仕方のないこと。
でもステージの上からでも客席にきちんと挨拶ができているか、ぎこちない動きになっていないかどうかはやはり審査の対象になっているようです。
あえて堂々とする必要もありませんが、心象をよくすることが大切なんですね。
ある審査員の方はAにしようかBにしようか悩んで、演奏の終わりの挨拶の時に女の子がにっこりとすがすがしい笑顔になったのを見て、Aに決めたんだとか。
やはり印象も大切なんですね。
奇跡は無い
奇跡的にうまくいった!
奇跡的に今日はミスしなかった
など、演奏する側は思っているかもしれません。
でも審査員の方は奇跡的なんてことはあまり信じていなくて、普段の練習の何が足りないからそのミスにつながったのか。
音の雰囲気から普段の様子を垣間見ることに集中しているようです。
普段どんな練習をしてどのくらい熱心に練習してきたか。
そしてどのくらいの技術を身に付けてきたのか。
やはり大切なのは普段の練習と意欲なんですね。
また緊張を味方につけるだけの心の強さがあるかどうか。
それも審査基準のうちなのだそうです。
アンサンブルコンテストの審査基準は意外にも奥が深そうですね。
アンサンブルコンテストの規定
日本吹奏楽連盟で定められているアンサンブルコンテストの規定をご紹介します。
編成
- 各グループ3名から8名(同一団体内の者で構成すること)
- 木管楽器・金管楽器・打楽器・コントラバスによるもの(同一パートは2名以上で演奏しない、コントラバスのみは不可、リコーダーの使用も不可、指揮者も不可)
演奏
- 1曲を演奏する
- 支部大会で演奏したものと同じ曲を演奏する
- 編曲をする際は著作者の許諾を受ける
- 演奏時間は5分以内
となっています。
アンサンブルコンテストの規定は吹奏楽コンクールの規定とほぼ同じです。
アンサンブルコンテスト評価方法
アンサンブルコンテストでは審査基準をもとに審査員の先生方が審査をし、評価をつけています。
評価はABCの3段階で評価をされますが、審査員によって真逆の評価がついていることもまれではないそうです。
ですから多数決のように
審査員の過半数がAなら金賞、過半数がCなら銅賞、そのほかは銀賞と決められています。
また年度によってもともと決めていた規定や評価方法にそぐわない、良い演奏が多かったとなった場合は理事会によって変更されることもあるそうです。
音楽はこれと言った決まりを作りにくし、算数や理科のようにこれが正解というものはありません。
ですから賞に関しては臨機応変に対応されているようです。
この記事ではアンサンブルコンテストの審査基準、規定、評価方法についてお伝えしてきました。
アンサンブルコンテストの審査員の方がまさか本番の演奏から普段の様子を垣間見ているとは驚きでしたね。
音楽は長時間練習すればするほど上達していくもの。
吹奏楽部はブラックだなどと揶揄されることもありますが、音楽だけに焦点を当てて上手になることを考えると毎日の練習は欠かせないものなんですよね。
勉強のために宿題が土日も出るのと同じことです。
アンサンブルコンテストで金賞を目指すなら、普段の練習をがんばって、良いとされる音をたくさん聞いて真似をしてみてくださいね。
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