吹奏楽コンクール

吹奏楽コンクール課題曲5を中学生が演奏できない理由

吹奏楽コンクール課題曲5 中学生

吹奏楽コンクール課題曲1~4は誰にでも選ぶことができるのに、課題曲5は中学生だけは選べない決まりになっています。

なぜ中学生だけが吹奏楽コンクール課題曲5を選べないのでしょうか?

課題曲5が難しいからだろうな・・・というのはなんとなく想像できるけど、高校生にだって初心者はいますよね。

とは言っても私達親からすると、中学生には難しくても高校生にはできることもあるだろう・・・というのはなんとなくわかりますけどね。

だけど、これが本当の理由なのでしょうか?

そこでなぜ中学生だけが吹奏楽コンクール課題曲5を演奏できないのか?の本当の理由について調べてみました。

 

吹奏楽コンクール課題曲5は中学生の規定のせいで演奏できない

全日本吹奏楽連盟HPに書いてある中学生に関係する部分を見てみると

まず中学生は参加人員が少なく設定されています。

  • 中学校の部・・・50名以内
  • 高等学校の部・・・55名以内
  • 大学の部・・・55名以内
  • 職場・一般の部・・・65名以内

となっていて、中学校の部だけ人数が少ないことが分かります。

さらに参加資格において

「同一中学校に在籍している生徒、同一経営学園内小学校児童の参加を認める」

つまり、私立小中高一貫校なら小学生も中学生の吹奏楽コンクールに出場できるんですね。

小中高一貫校でも高校生は中学校の部の吹奏楽コンクールへの出場は認められていません。

ですから、中学校の部へ出場する生徒は「吹奏楽の経験が浅い生徒」であることが前提となっているんです。

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吹奏楽コンクール課題曲5の作曲規定のせいでもある

吹奏楽コンクール課題曲は一般公募によって選ばれます。

吹奏楽コンクール課題曲1~4と吹奏楽コンクール課題曲5は、別々のコンクールによって選ばれています。

吹奏楽コンクール課題曲1~4

中学生が演奏可能な吹奏楽コンクール課題曲1~4の作曲規定(朝日作曲賞)には

楽器をはじめて1~2年程度の生徒でも演奏できる技術的に優しく、親しみやすい旋律のもの。高度な技術を要するパッセージ、困難な音域、特殊な奏法は避けること

とあります。

難しい曲ではなく、簡単な曲を作るように決められているんですね。

編成についても少人数でも演奏できるよう、楽器の数も比較的少なく作られている曲ばかりです。

吹奏楽コンクール課題曲5

中学生は演奏不可の吹奏楽コンクール課題曲5の作曲規定(全日本吹奏楽連盟作曲コンクール)には

吹奏楽曲で開発を意図した現代的な傾向のもの

とあります。

さらにオーボエ2本、ファゴット2本を必ず入れることが義務付けられています。

全国の作曲家さんたちは自分の持っている技術のすべてをつぎ込んで、素晴らしい作品を作ってくるんですね。

プロが演奏することを考えて作られるので、中学生が簡単には演奏できない曲に仕上がってしまいます。

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吹奏楽コンクール課題曲5は少ない編成の中学校吹奏楽部にはキツイ

吹奏楽コンクール課題曲5にはオーボエ2本とファゴット2本が必須です。

ですが、少ない編成の中学校吹奏楽部には、オーボエやファゴットを編成に入れるのはメンバー的にも金銭的にも難しいですよね。

クラリネットは1本9万円前後から購入できるのに対し、オーボエは30万円です。

オーボエ1本買うならクラリネットを3本そろえたほうが、アンサンブルになるのでオーボエは後回しになってしまいがちですし、たくさんの本数をそろえられない学校が多いのも現実です。

さらにファゴットとなると180万円必要です。

楽器の少ない吹奏楽部は、ファゴットに180万円よりもチューバを1本買い足した方が音にボリュームが出るのでどうしてもファゴットは後回しになってしまいます。

近くの吹奏楽部に楽器を借りるという選択肢もありますが、借りて吹くにはそれなりに練習も必要ですから、借りると少なくとも3年間は返せないことになります。

そうすると貸す側の学校が3年間ファゴット無しになりますから、それは難しい相談ですよね。

そういった事情で、課題曲5を演奏したくてもできない中学校吹奏楽部が多いのも1つの理由になっています。

 

吹奏楽コンクール2019課題曲5「ビスマス・サイケデリア」から考える

もしも2019年吹奏楽コンクール課題曲Ⅴ「ビスマス・サイケデリア」を中学生が演奏するとしたらどうなるのでしょうか?

編成

編成に使われる楽器の数は54必要です。

1人ずつ楽器を当てるとすると規定人数の50人に収まりません。

持ち替えを行うとしても、定員ぎりぎりの50人前後は必要になります。

少人数編成の中学校の吹奏楽部には演奏できない編成になっているんですね。

オーボエ2本、ファゴット2本

オーボエとファゴットが2本ずつある学校でないと無理です。

ダブルリードの楽器は高価で技術レベルが高くないと音が出せない特徴があるため、たくさん持っている中学校は少ないのが現状です。

曲の内容

連符が多く、不協和音だらけ、変拍子も多い曲です。

フルートにはフラッターも出てきます。

これらの技法は、吹奏楽をはじめて1年や2年くらいの中学生にはとてもじゃありませんが荷が重すぎる内容です。

小学校の頃から個別指導を受けてきたような子が何人もいれば可能だとは思いますが、普通はなかなかできません。

「ビスマス・サイケデリア」を中学生が選んだら

金賞がとりたいからと無理して挑戦する学校も出てきてしまうはずです。

無理な練習が必要になりますし、できない自分に吹奏楽を楽しいと思えなくなる子も出てきてしまいます。

それでは本来の音楽を広めるという吹奏楽コンクールの目的を失ってしまいますね。

 

あえて吹奏楽コンクール課題曲5を中学生は演奏できないと決めているのは

  • 曲の難易度が高すぎるから
  • 中学生には吹奏楽初心者が多くいるから
  • 中学校の吹奏楽部の編成では難しいから

といった理由があることが分かりました。

最初に想像していた、中学生に課題曲5は難しいからということで大まかには合っているようです。

楽しく演奏することが目的の吹奏楽コンクールだからこそ、課題曲5に制限をかけているんですね。

課題曲5を演奏することになった高校生は、これを完成されられるなんて本当にすごいと思います。

課題曲は一生の思い出に残る曲。

記憶に残りやすい1曲を選んで欲しいなと思います。

 

 

 

 

 

 

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