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吹奏楽コンクール PR

吹奏楽コンクールの課題曲 難易度の差はなぜあるの?

吹奏楽コンクール課題曲 難易度
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吹奏楽コンクールの課題曲には難易度の差がありますが、それはなぜ付けられているものなのでしょうか。

その疑問は言い換えると、

「難易度の高い課題曲の方が吹奏楽コンクールで金賞が取りやすいの?」

ということですよね。

でも毎年吹奏楽コンクール全国大会に出場している学校の課題曲を並べてみると、必ずしも課題曲5を選んではいないことが分かります。

ではなぜ、課題曲に難易度の差があるのでしょうか。

吹奏楽コンクール課題曲に難易度の差がある理由について調べてみましたのでご紹介します。

 

Contents

吹奏楽コンクール課題曲1~4と課題曲5の難易度の差

吹奏楽コンクール課題曲1~4に比べて課題曲5は誰の目から見ても難易度が高いですよね。

そんなに難易度に差がついている理由は、課題曲1~4と課題曲5では作曲段階で選ばれる基準が違うからです。

吹奏楽コンクール課題曲1~4は『朝日作曲賞の入賞作品』から選ばれます。

朝日作曲賞の作曲基準には

楽器をはじめて1~2年程度の生徒でも演奏できる技術的に優しく、親しみやすい旋律のもの。高度な技術を要するパッセージ、困難な音域、特殊な奏法は避けること

とあり、難しい曲を作らないようにという制限がかけられています。

一方、吹奏楽コンクール課題曲5は『全日本吹奏楽連盟作曲コンクールの優勝作品』が選ばれ、作曲基準には

吹奏楽曲で開発を意図した現代的な傾向のもの

とだけ記され、とくに記載はないためプロが演奏するような難しい曲が応募されてくるんですね。

このようにもともとの作曲基準の違いから、課題曲1~4と課題曲5の難易度の差は生まれています。

詳しくはこちらの記事もごらんください↓

吹奏楽コンクール課題曲1~4の難易度の差

吹奏楽コンクール課題曲1~4では一般的にマーチは簡単なものが多く、オリジナル曲は難しいものが多い印象がありますよね。

吹奏楽コンクールで金賞を狙うならオリジナル曲の方が有利なのではないか?とも考える人も多いです。

ですが吹奏楽コンクール課題曲1~4はどれも同じくらいのレベルで作られているそう。

それはなぜなのでしょうか。

マーチが簡単に感じる理由

  • 縦の線が合わせやすく音階に近い譜面が多いこと
  • テンポが一定に進むものが多いこと
  • 何度もおなじメロディーを繰り返すものが多いこと

などがマーチが簡単に感じる理由です。

オリジナルが難しく感じる理由

  • 音の運びが変化に富んでいること
  • 同じメロディーの繰り返しが少ないこと
  • テンポが変わったり変調があったりすること
  • 特殊記号がときどき使われていること
  • 音の強弱やテンポの移り変わりの指示が多いこと

などの理由から難しく感じてしまいます。

ですからバンドレベルの低い学校はマーチを選びがちなんですが、ここに1つ落とし穴があります。

マーチは表現が難しい

同じ曲を演奏していても表現によって全く違った印象になるのが音楽です。

難易度の低そうなマーチの吹奏楽コンクールの課題曲は、初見で最後まで通せるものが多いです。

でも、ただ吹けるだけでは抑揚のなにもない平坦なつまらない曲になってしまいます。

ですから難易度の低く感じるマーチのような吹奏楽コンクールの課題曲には、指揮者や演奏者による表現を付けていかなくては曲として仕上がったと言えないんです。

何度も繰り返し出てくるメロディーをいかに飽きさせずに最後まで聞かせることができるか。

これは初心者にとって難しい問題です。

もしも指揮者も演奏者も表現力が乏しい場合、マーチなどのの難易度が低い吹奏楽コンクール課題曲を選んでしまうと、最終的な曲の仕上がりがつまらないものになってしまう可能性が出てきてしまいます。

オリジナルは表現技法が記されている

難易度の高そうな吹奏楽コンクールの課題曲は、技術さえしっかりマスターして形になれば音楽としてきちんと聞こえるという特徴があります。

つまり表現力がなくても楽譜通りに吹くことができれば課題曲がきれいに仕上がるということです。

初見では半分までしかできない技術的な難易度の高そうな曲でも、最後まで通して吹けるようになれば曲として良い出来になるということです。

また技術面での上達を得られる方が演奏する側も自分自身の上達を感じやすいため、吹奏楽コンクール課題曲の練習にも飽きがきにくく、やりきったという達成感が得られやすい傾向もあります。

難易度は同じ

吹奏楽コンクール課題曲1~4には技術的な難易度の差がありますが、表現的な難易度の差もあるんですね。

どちらも合わせると、どの曲も同じくらいのレベルが必要だということになります。

オリジナルで高い技術を要する曲を仕上げたほうが金賞に近づくのではないかと考えがちですが、高い技術を持っている学校は表現する力も持っているから金賞がとれていることが多いです。

金賞をとる学校はマーチを演奏しても金賞がとれています。

その証拠に2018年の吹奏楽コンクール全国大会で金賞を受賞した高校は7校、マーチを演奏していたんですよ。(残り2校は課題曲5でした)

課題曲5を演奏しようが、マーチを演奏しようが、吹奏楽コンクール全国大会で金賞をとることができたということです。


 

吹奏楽コンクール課題曲の難易度と金賞は関係ない

吹奏楽コンクールの課題曲1~4と課題曲5で難易度の差が出てきてしまうのは、作曲者側の都合だったことが分かりましたね。

私達が高校生だった頃は、本職の作曲家さんたちにお願いして吹奏楽コンクールの課題曲が作られていましたが、どうやら最近は事情も変わって来たようです。

結局、吹奏楽コンクールの課題曲は作曲家への登竜門として学生さんたちが利用する場となっているので、それもまた課題が多いのだとか。

ですから規定通りに作る課題曲1~4と作曲家としての実力を見せつけたい課題曲5と考えればいいのかなという印象です。

吹奏楽コンクールにおいてはどの課題曲を演奏しようとも公平な審査が行われるようですので、技術力の高い学校は課題曲5に挑戦してもいいかもしれませんが、そこまで気にする必要はなさそうです。

金賞を目指しているのにそんな課題曲なの?マーチ?なんて口出ししたくなる時もあるかもしれませんが、ここは顧問の先生を信じて子供たちを応援してあげましょう♪

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