トロンボーンのマウスピースの選び方というのは、結構大変なようです。
クラリネットのうちの子は、先輩から「バンドレンのこのモデル、5RVのマウスピースを買って来てね」と言われたのですがトロンボーンの子は違ったみたいで。
トロンボーンパートは先輩と一緒にマウスピースを選びにヤマハに行ったと。
トロンボーンパートの先輩は手厚くて良いなぁ・・・と思ったそう。
今度は自分たちが後輩と一緒にヤマハにマウスピースを選びに行く番!ということで、トロンボーンパートのお友達はマウスピースの選び方を復習していたそうです。
そしてそのうちの一人の子がお昼ご飯の時間もアツく語っていて、トロンボーンのマウスピースにすっかり詳しくなってしまったのがうちの子です(笑)
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トロンボーン マウスピースの選び方
吹奏楽部初心者がトロンボーンのマウスピースを上手に選ぶにはどうすればいいのか、というのは結構簡単です。
吹奏楽部の先輩が初心者用のマウスピースを持っています。
そしてそれぞれがそれぞれに合ったマウスピースを持っているので、少なくても2~3種類は試しに吹かせてもらうことができるんです。
おそらくどこの学校でもさせてくれるのではないかと思いますが、うちの子の入っている部では、トロンボーンパートはそうやって試し吹きをさせてくれるそう。
それで「私は○○先輩のマウスピースが好き」とか「○○先輩のマウスピースが吹きやすい気がする!」とかあらかじめ決めていくんです。
「どっちでもいいかなぁ~」という子は「もっと他のもお店にあるから出してもらってみようね」ということになるそうです。
そして、先輩と一緒にヤマハなどの楽器店へ行って、それぞれお好みのマウスピースの型番を伝えて出してもらいます。
ここで重要なのは、他の型番もいくつか一緒に試し吹きさせてもらうこと。
マウスピースは1本1本吹き心地が違うものです。
だから先輩と同じ型でも、新品のマウスピースは思ってたんと違う・・・っていうことも良くあります。
実際、子供の友達も「先輩のを吹いたときはあれが良かったんだけど、お店に行ったらなんか違ったんだよね。」という子もちらほらいたそうです。
それぞれ口の形や歯の形が違うので、本当に吹きやすいマウスピースで始めることが大切なんですね。
もし、先輩に試し吹きをさせてもらえない場合は、ヤマハなどの楽器店へ楽器を持って行って、マウスピースを試させてもらいましょう。
ヤマハにはその楽器の専門アドバイザーの方がいらっしゃるので「初めて吹くんです」と伝えたら丁寧に教えてくれますよ。
あまり小さいところに行くと適当にあしらわれてしまうこともあるので、吹奏楽部の先輩がよく行っている大型の楽器店に行くようにしてくださいね。
初心者におすすめのマウスピースのサイズ
トロンボーンのマウスピースにはいろいろなサイズがあります。
サイズの詳しい説明についてはヤマハなどのHPを見るとかなり詳しく書いてありますが、初心者が選ぶポイントは
- リム幅の広すぎないもの
- カップの直径が小さめのもの
この2つをまずは基準に選ぶと、金管初心者でも音が出しやすいです。
初心者におすすめのサイズ
カップが小さめで吹きやすいものがおすすめです。
(表はヤマハHPから引用)
・バック 6・1/2A、12C
品番 | 内径 | スロート経 | 深さ | リム厚 | 特徴 |
6-1/2A | 25.40 | 5.85 | やや深い | 中位 | やや大きめのカップを持つモデル。大音量においても確実なレスポンスで豊かな音を奏でる。 |
12C | 24.50 | 5.85 | 普通 | 中位 | No.12と同じリムを持っているが、明るいはっきりした音を生み出す。オールラウンドタイプのベストセラーモデル。 |
・ヤマハ 48
品番 | 内径 | スロート経 | 深さ | リム厚 | 特徴 |
48 | 25.25 | 6.62 | 普通 | 7.03 | 非常にバランスの良いリム・カップを持ち、オールラウンド。プロの演奏家の高度な要求にも応える能力を持ち完成度が高い。 |
中級者におすすめのサイズ(楽器に慣れてきたら)
吹奏楽をはじめて2年目か3年目くらいになって、上手に吹けるようになったらちょっと大きいマウスピースも試してみましょう。
音域も広がりますし、音色の幅も出てきます。
(表はヤマハHPから引用)
・シルキー 51
品番 | 内径 | スロート経 | 深さ | 特徴 |
51 | 25.63 | 7.1 | 普通 | 大きなボウルで豊かな音を生み出します。ラージボアのトロンボーンやオーケストラ奏者に向いています。 |
・デニスウィック Heritage 5ABL (永江楽器HPより引用)
品番 | 内径 | リム | ボアサイズ | 特徴 |
5ABL | 25.73 | 6.64 | 7.00 | 5ALのカップを改良し更に艶やかで、輝きのある音色。 バックの5GSに匹敵し、よりツヤのある贅沢な音色。 |
トロンボーンはマウスピースの選び方で音色が変わる
マウスピースは自分の吹きやすいものを選ぶことが初めの第一歩です。
でも、マウスピースの種類によって音色が変わってくることも知っておきましょう。
作られている素材、メッキの素材でも音が違います。
またマウスピースの深さ、リムの厚さ、管の長さなど、いろいろな要因が組み合わさると、
- ジャズに向いている音
- シンフォニーに向いている音
- 高音の出しやすいマウスピース
- 音量が出しやすいマウスピース
など、いろいろな特徴を持つマウスピースとなります。
初心者を卒業してコンクールやアンサンブルコンテストに出るようになったら、自分のパートやその時の曲によってマウスピースを使い分けられるようになるといいですね。
吹奏楽部の先輩は、2~3本のマウスピースを持っている人が多いようです。
とはいえ、どんなに魅力的な技術が期待できそうなマウスピースでも、選ぶときは試し吹きをして自分の口に合ったマウスピースを選ぶように心がけましょう。
この記事ではトロンボーンのマウスピースの選び方についてお伝えしてきました。
金管楽器にとってマウスピースは音色を決める大切なところだから、気が抜けません。
クラリネットはリードによっても音が変わるし、色々試せるけど金管楽器は一発勝負的なところがあるから大変だねとうちの子は言っていました。
先輩がついて行ってくれて見極めてくれたら初心者ならではの失敗もなさそうだし。
なんなら同じマウスピースが良い!と言った子のマウスピースを一緒に吹きながら選んでくれたりするので助かりますし、先輩と後輩が仲良くなれるチャンスでもあります。
そういう感じだからトロンボーンやホルンなどの金管楽器のみなさんは仲良しなのかなあ。
木管楽器とはちょっと違う雰囲気があるんですよね。
マウスピースが決まったら練習開始!
楽しみですね。
このご時世、お買い物に行くのも大変ですよね。
楽器関連で必要なものは島村楽器がおすすめです。
品ぞろえも良いですし、楽器が欲しい時も店員さんが試し吹きをして良いものを選んでもらえます。
また最近話題になっているサックス用のゴッツ(Gottsu)”サイレント リード”(Silent Reed)も島村楽器では扱っているんですよ。
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他にも「こんなものあったんだ!」とびっくりするようなものが沢山あるので、見てみてくださいね。