吹奏楽部の楽器にはどんな種類があってどんな役割を持っているのでしょうか。
子どもたちは部活紹介で楽器の種類とか役割について聞いてくるかもしれませんが、私達保護者はそういった説明を受ける機会がなかなかありません。
「吹奏楽部に入ろうと思うんだけど、楽器どれがいいかなぁ?」と聞いてくるうちの子のような子もいると思います。
強豪校の吹奏楽部の先生は個々の性格などを見ながらパート割を決めるので、希望の楽器は自分の性格に合った役割をするパートを選んでおけば、希望通りに決まることが多いです。
メジャーで人気の楽器だからという理由だけで選んでしまうと、希望通りにはなれないことが多々あります。
吹奏楽部での楽器の種類と役割を入部前に知って、自分が好きそうな役割の楽器を選んでみましょう。
Contents
吹奏楽部の楽器の種類と役割
吹奏楽部には大きく分けて13種類の楽器があります。
それをまた細かく分けると30種類くらいになりますが、吹奏楽部で楽器決めの際の割り振りは多いところで13種類です。
それでは見ていきましょう。
打楽器
打楽器は演奏のリズムを刻んだり、演奏を華やかに装飾する役割をします。
リズムを刻むのは主に太鼓系で、バスドラム(大太鼓)やスネア(小太鼓)がその役割を果たします。
打楽器のリズムに乗って曲が進行しますし、メロディーなどを吹いている管楽器もリズムに乗りやすくなるため、重要なポジションです。
またティンパニーやトライアングル、シロフォン、マリンバなどは、音を膨らませたり演奏を華やかに装飾する役割があります。
キラキラとした音はかわいい雰囲気や不思議な雰囲気を、低く太い音は荘厳な雰囲気を出す場面で多く使われます。
叩くだけと思われがちな打楽器ですが、音の出し方はとても繊細で、高度なテクニックが必要です。
みんなをまとめる一家の大黒柱的な役割ができる人や、1人でも緊張せずに楽器を演奏できる人に向いています。
コントラバス
吹奏楽で使われる唯一の弦楽器です。
50人くらいの吹奏楽団でも1人か2人しかいません。
一見、音が小さく聞こえますが管楽器の音を楽器の中に集めて、コントラバスの音と共に反響させるというスゴイ役割を持っています。
低音として演奏の土台を作ります。
また客席に届きやすい弦の音によって通奏低音に厚みをつけています。
メロディーではありませんが、いつでも音の聞こえる楽器で失敗するとすぐにばれてしまうパートです。
部の中で1人ということもあるので、責任感のある、失敗してもへこまない前向きな性格の人が向いています。
チューバ
通奏低音の中で一番目立つ楽器です。
主に低音を支える重要な役割をしていて、コントラバスと一緒に合奏の軸を作ります。
楽器が大きくて重いので、体格の大きな人や声の大きな人が指名されることが多い楽器です。
コントラバスと同様に、メロディーではありませんが、いつでも音の聞こえる楽器で失敗するとすぐにばれてしまうパートです。
部の中で1人ということもあるので、責任感のある失敗してもへこまない前向きな性格の人が向いています。
ユーフォニアム
金管楽器の中でも大きな音の出る楽器です。
柔らかい音色で、メロディーとのソリやソロを任されることもある、中音~低音の楽器です。
表に出たり裏に回ったり、いろいろなパッセージを演奏できます。
ずっとメロディーじゃないけれど、面白くて楽しい楽譜を演奏したいと思う人に向いています。
また吹奏楽部の中でも人数が少ないパートなので、責任をもってしっかり演奏できる人が合っています。
トロンボーン
トロンボーンのサウンドで演奏が決まると言われるほど、合奏の中でのハーモニーが大切な楽器です。
他の楽器と違って、スライドを動かして音を出します。
スライドで音を決めるのが面白そうだなと思う人や、みんなで鳴らすハーモニーがキレイに決まることに幸せを感じられる人に向いています。
またスライドの位置で音程が微妙に変わってしまうので、音感に自信のある人も向いています。
ホルン
木管楽器と金管楽器の音色を溶け込ませる役割を持っている楽器です。
他の楽器があまり演奏しない裏打ちの楽譜が多く、演奏に厚みや色を加えるのに重要なポジションです。
また近年作られる楽曲ではホルンなしには演奏できない曲も多く、役割が増えてきています。
ホルンならではの奏法を求められる楽譜もあります。
みんなとはちょっと違うことをするのが好きな人に向いています。
トランペット
メロディーを担当する楽器で、吹奏楽の中で一番目立つ楽器です。
初めてでも音が出しやすいので、小学生からブラスバンドで吹いたことがある人も多い楽器です。
目立つことが好きな人や、できないところがあってもガッツで乗り越えていける人に向いています。
サックス
姿がかっこいいので、吹奏楽の中では人気のある楽器です。
クラシックではあまり活躍の場面がありませんが、ジャズやポップスになると主役の楽器となります。
ハスキーな音が曲にかっこよさを与えて、ソロで観客を魅了します。
サックスには低音のバリトンサックス、中音のテナーサックス、高音のアルトサックス、その上のソプラノサックスがあるため、サックスだけで1つの合奏を作り出すことができます。
それぞれが、それぞれの役割を果たします。
かっこよく演奏したい人や仲間が大好きだけど孤独も大好きな人に向いています。
ファゴット(バスーン)
木管楽器の低音楽器です。
コントラバスやチューバ共に演奏の土台を作ります。
また低音の速いパッセージが難なく演奏でき、低音より高い音も出るのでソロも多いです。
高い音から低い音へ飛んだり、1人だけ低音とは違う旋律を演奏することもあるので、みんなと違っても自信をもって演奏できる人に向いています。
オーボエ
独特な音で吹奏楽のメロディーを引っ張っていく役割を果たします。
少人数の吹奏楽部にはオーボエが無いことも多いですが、オーボエの存在感はあるのと無いのとでは全然違います。
ダブルリードの楽器で音を出すのが難しいことと、1人で担当するメロディーが多いです。
目立つことが好きな人、1人でコツコツと練習できる人に向いています。
クラリネット
吹奏楽部の中でも一番人数の多い楽器です。
メロディーをみんなで演奏するパートで、トランペットと同様に花形楽器です。
目立つのが好きだけど、みんなと一緒に・・・というのが好きな人に向いています。
フルート
姿かたちから女の子に人気の楽器です。
演奏ではメロディーを演奏しますが、クラリネットに比べると高音の華やかさを増す旋律が多いのも特徴です。
個人で目立つのが好きな人に向いています。
吹奏楽部の楽器の種類とオーケストラの違い
吹奏楽とオーケストラの違いは、一言でいうと弦楽器があるかないかです。
オーケストラ
メロディー担当はバイオリンです。
クラリネットをはじめとする管楽器の人数は多くなく、各パート2人くらいずつしかいません。
クラシック音楽の演奏は、吹奏楽よりも繊細な音色で響かせることができます。
吹奏楽
メロディー担当はクラリネットとトランペットです。
弦楽器の使用はコントラバスのみ、認められています。
行進曲やジャズ・ポップスを演奏すると、迫力があってとてもかっこいいです。
屋外でも音が響きやすく演奏できるメリットがあるので、学生の部活に向いています。
吹奏楽部の楽器の種類と役割を知って希望の楽器を決めよう
吹奏楽部の楽器は大きく分けて13種類ありました。
その役割はオーケストラでの楽器の役割とは違って、吹奏楽ならではの楽器の役割があります。
希望の楽器を決めるときは、自分がどんなパートなら楽しく演奏できるかを考えてみましょう。
あまり目立つことが好きではない人がクラリネットやフルート、トランペットになってしまうと、1stを任されたときストレスになることもあります。
また目立つことが大好きな人が低音楽器になっても、途中で飽きてしまうかもしれません。
自分の性格と似通った役割をする楽器を選べば、吹奏楽部の練習が辛くても3年間続けやすいですよ。
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