オーボエは人数の多い吹奏楽部にはあるパートですが、人数の少ない吹奏楽部ではパートが無いこともある楽器です。
そんなオーボエは吹奏楽の中でどんな役割をしているのでしょうか。
無くてもいいくらいの役割しかないのかな?と不安になりますよね。
でも本当はオーボエこそ吹奏楽には欠かせない役割を持った楽器なんです。
オーボエの吹奏楽での役割
オーボエの吹奏楽での役割はずばりメロディーです。
花形楽器なんです。
オーボエがいたらクラリネットはかすみます。
そのくらいの存在感があります。
そして音程が合わせにくいかわりに一度合わすとなかなかずれないという特徴から、オーボエはチューニングの際も基本の音になります。
オーボエがいないときはクラリネットがチューニングの音を出すことも多いのですが、オーボエがいたらオーボエが音を出します。
これはオーケストラでも同じなんですよ。
そしてオーボエにはソロが多いです。
もともとオーボエは1つの吹奏楽部に1人くらいしかいないので、オーボエが目立つところはすべてソロとも言えますが(笑)
オーボエのソロはそれはそれは美しいんです。
悲しげなところや聴かせるメロディーはほとんどオーボエソロ。
オーボエのいない吹奏楽部では、クラリネットやソプラノサックスなどでソロを代わりに演奏することも多いですが、そのメロディーは本当にきれいなのでオーボエソロがカッコつきで楽譜にあるとウキウキしちゃうくらい。
そんなウキウキするほどのソロをオーボエは吹くことができるんです。
オーボエが吹奏楽でいつもメロディーでソロの役割をする理由
オーボエの音は大きくてよく響きます。
また独特の音色をしていて、曲の雰囲気の特徴を出しやすいんです。
オーボエの音を聞いただけでしんみりしてしまうくらい、オーボエの音って魅力的。
どんなに真似しようと思っても、クラリネットやソプラノサックスでオーボエの音は出すことはできません。
そしてオーボエのソロをクラリネットで代わりに吹いてもなんか物足りない。
吹いている本人は楽しんでやっていますが、曲全体の雰囲気がやっぱり物足りないんです。
それだけオーボエの音はすごく特徴的で、民族的で、耳に残りやすいけどすごく聞き心地の良い音。
だからオーボエはいつもメロディーを担当するし、重要なソロを任される楽器なんですね。
また吹奏楽部に1人しかオーボエがいないのは、音が大きいし、オーボエ自体が音程が不安定で、ユニゾンを合わせるのが至難の業だからということもあります。
プロならできるのでしょうが、学校の吹奏楽部という初心者でオーボエのユニゾンを合わせるのは本当に大変で、もし2人いたとしてもピッチが合わなくて大変なことに。
そういった理由で、オーボエは1人しかいないことが多いんですよ。
オーボエは異世界へ導く魔法の楽器のよう
オーボエの音色は本当に素敵です。
うちの子の学校は小さな吹奏楽部なので、うちの子が入部するときにはオーボエパートはありませんでした。
次の年に顧問の先生が変わって、オーボエパートを作ることになって新入生がオーボエになったんですが、うちの子は本当はオーボエがやりたかったのだそう。
オーボエの音色にぞっこんなんです。
それは魔女の宅急便の音楽のメロディーがほとんどオーボエの音だからなんです。
魔女の宅急便が小さいころから大好きで、オーボエの音に惚れたんだそうです(笑)
どの曲を聞いても、オーボエがメロディー。
魔女の宅急便の作品とよく合った音色ですよね。
ほんと、魔女宅の世界へ連れて行ってくれるのがオーボエとも言えるくらい・・・
オーボエをやりたいなと思う子は多いようですが、オーボエは吹奏楽楽器の中では難しいと言われています。
楽器の値段も高いし、リードの調整も大変。
それで断念する子も多いのでなかなかハードルも高いんですが、オーボエになれたらほんと、吹奏楽部が楽しくて仕方なくなること間違いなし。
こんなにおいしいパートは他にはありません。
オーボエは吹奏楽の中ではメロディーでソロもたくさんある、重要な役割を果たしているんですね。
でも楽器の値段が高いし、部に1人ほどでいいくらいの楽器なので、先輩から後輩へとつなぐことが難しいという要因もあって、オーボエのいない吹奏楽部も全国には多くあります。
本当はオーボエなしには吹奏楽は成り立たないとも言えるんですが・・・
いろんな条件を乗り越えてオーボエパートになれた人はラッキーです。
クラリネットやトランペットのように1stの取り合いもなく、オーボエになれたというだけで将来のソロは約束されているので(笑)
目立つことが嫌いな人には向かないかもしれませんが、演奏の中で自分の音が響くというのは気持ちの良いものです。
オーボエに指名された人は、すごくラッキーなので頑張ってくださいね。
このご時世、お買い物に行くのも大変ですよね。
楽器関連で必要なものは島村楽器がおすすめです。
品ぞろえも良いですし、楽器が欲しい時も店員さんが試し吹きをして良いものを選んでもらえます。
また最近話題になっているサックス用のゴッツ(Gottsu)”サイレント リード”(Silent Reed)も島村楽器では扱っているんですよ。
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