吹奏楽部の経験が全くない初心者だけど、高校から吹奏楽部に入ってみたい!と入ってきたのはkさんとiさん。
kさんは中学の時は美術部で、iさんはバトミントン部だったそうです。
kさんは隣の部屋で練習している吹奏楽部を見てあこがれていたらしく、でも途中から入りたいなんて言える雰囲気じゃなくて我慢していたと言っていました。
iさんは高校にバトミントン部が無かったので、やってみたかった吹奏楽部に入ったと言っていました。
kさんとiさん、初心者にも関わらず吹奏楽部に高校から入部しました。
大丈夫でしょうか?
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吹奏楽部初心者ってどんな人のこと?
吹奏楽部初心者と言ってもいろいろな初心者がいます。
- 楽譜もあまり読めない初心者
- 過去または現在ピアノを習っている初心者
- 吹奏楽で使う楽器を習っている初心者
この場合、条件が全く変わってきますよね。
①楽譜を読めない初心者kさん
kさんは楽譜を渡されても音符が読めません。
渡された楽譜の上にカタカナで音符を書いていきます。
リズムも怪しいです。
演奏の仕方を一から教えてあげなくてはいけません。
管楽器ならマウスピースの練習からスタートです。
②ピアノを習っている初心者iさん
ピアノを習っている吹奏楽部初心者のiさんは、楽譜が読めます。
クラリネットなどがB♭管で、音符の音と実際に出る音が違うことも聞いただけで見抜く絶対音感の持ち主。
譜めくりもできます。
とはいえ、管楽器希望ならマウスピースの練習からスタートです。
吹奏楽部初心者が高校から入ってついていける?
顧問の先生から、吹奏楽部初心者kさんとiさんは、クラリネットか打楽器に入ってほしいとの旨が伝えられました。
二人ともクラリネットでも打楽器でもいいし、バラバラでもいい。
そういうことでした。
iさんはバトミントン部でしたが、実はピアノがかなり上手。
吹奏楽でもピアノ演奏が入る曲もあるし、今の打楽器パートにはピアノを小学4年生まで習っていたという子しかいなかったので、打楽器の先輩がiさんをかなり口説いていました。
kさんは、管楽器にあこがれて入ってきていたのでクラリネットを希望しました。
そして、kさんはクラリネット、iさんは打楽器にパートが決まりました。
打楽器になったiさん
もちろん順風満帆です。
ただマレットの使い方などを知らないので、基礎練習からスタートです。
リズム感があるので飲み込みも早く、打楽器の先輩も暖かく迎え入れて熱心にスネアの叩き方から教えてあげていました。
その練習風景はほのぼの。
打楽器パート自体が謎の結束で結ばれていて、とても仲良しだったことも関係しているかもしれません。
iさんはみるみる打ち解けて、夏のコンクールではタンバリンとトライアングルを担当していました。
クラリネットになったkさん
本当の初心者のkさん。
マウスピースの音がなかなか出ません。
1週間したころようやく音が出ました。
先輩たちは夏のコンクールに向けて練習に入っていたため、kさんはコンクールメンバーに選ばれていない同級生が面倒を見ることに。
マウスピースの音が出て、いざ楽器を付けて。
音が・・・リードが・・・息の長さが・・・小説の最後まで伸ばして・・・息の出し方を・・・リコーダーみたいにしないで一定に・・・
うちの子曰く「中1の初心者と全く同じだから形になるのに1年はかかりそう」と。
普通と言えば普通だし、それで本人がクラリネットを楽しむことができれば続けられるはずでした。
いじめもなかったし、同級生たちも中1の子たちを見てきているので、初心者に対して無理に怒ったりすることもありませんでした。
むしろ、たくさんの人数教えてきているだけあって教えるのが上手な子ばかり。
kさんは自然と常にマンツーマンレッスンになって上達も早かったそうです。
でも、かたやパーカッションでできの良い初心者iさん。
クラリネットでまったくの初心者kさん。
kさんの中でいろいろ思うことがあったようです。
そうは言っても、定期演奏会や文化祭では初心者ながらもがんばっていました。
パートは2ndが多く楽譜がなかなか読めないので「メロディなら知っているけど・・・。2ndはメロディじゃないから楽譜読まなきゃいけないのが大変(笑)」とこぼしていたそう。
そして2年生のコンクールメンバーのテストで落ちて、kさんは部活をやめました。
「ちょうど受験勉強も始めようと思っていたし。メンバー落ちしたら塾に行く約束を親としていたの。」と。
うちの子を含め、クラの同級生はkさんをきちんと育てられなかったことに後ろめたさを感じたそうです。
「仕方ないけど忘れられない出来事になってる」と時々ぼやいています。
吹奏楽部初心者でも大丈夫
全く対照的なiさんとkさんでした。
でもiさんもkさんも、吹奏楽部初心者でも高校からだなんてへたくそ・・・といじめられることもなく、ハブられることもなく、円満に部活を楽しむことができていました。
たしかに冷たい視線で見る人もいますが、同じパートの同級生や先輩を1人だけでも味方に付けることができれば、それなりに楽しく過ごせるようです。
ただ、今回のように吹奏楽部の人数が多くてコンクールメンバーオーディションがある場合。
せっかく1年生から一生懸命練習して来ても、強豪校から来た新1年生に簡単に追い越されてしまうことも珍しくありません。
だって吹奏楽歴1年ちょっとの人と、3年ちょっとの人を比べるとやっぱり3年吹いてきている人の方が上手である可能性は高いです。
もしみんながみんな、真面目に練習しているわけではない弱小校なら、高校からの初心者でも一生懸命練習すればその人たちを追い越せることもあります。
一度、吹奏楽部に入部する前に吹奏楽部を見学し、コンクール実績などを聞いてみると良いかもしれません。
毎年金賞で全国大会金賞のような学校だと、コンクールメンバーに選ばれるのはとても厳しいことを覚悟しなくてはいけません。
コンクールメンバーに選ばれなくても楽器を楽しめればそれでいいと思うのなら、高校からの初心者でも十分楽しめるはずです。
この記事では吹奏楽部初心者が高校から入部して大丈夫かどうかについてご紹介しました。
iさんとkさんは、もともとのスキルレベルが違いすぎたためにその後の様子も違ってきました。
でもせっかく吹奏楽部で楽器をやってみたいと一瞬でも思ったのですから、途中でやめてもいいからチャンレジしてみたら良いのではないかと思います。
なんでもやってみないと分からないことだらけ。
入ってみて楽しいか楽しくないかは、初心者うんぬんではなくてその部に所属している人の性質の方が大きく作用するはずです。
気の合う仲間が多ければ、初心者で下手でも楽しく過ごせます。
仲良くしてもらえなければ楽器も上達しないし人間関係もうまくいかない、、、と悩んでしまって楽しくなくなってしまいますよね。
高校から初心者でも入れるかどうかではなく、初心者を受け入れてくれそうな部かどうかを見極めることの方が重要です。
高校から楽しい吹奏楽生活が遅れると良いですね。
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