パーカッションとは打楽器のことです。
吹奏楽のパーカッションパートには、音楽でおなじみ大太鼓、小太鼓、木琴、鉄琴、カスタネット、タンバリンなどの楽器があります。
また音楽の教科書でしか見たことのない珍しい打楽器もパーカションパートには多く準備されています。
音楽の授業で見た時は、太鼓とか叩くだけだし、木琴だってピアノが弾ける人なら余裕~というイメージでしたが、吹奏楽のパーカッションになるとそんなレベルをはるかに超えて高度な技術を身に付けることになります。
そんな吹奏楽部のパーカッションとはどんな役割をするのでしょうか。
パーカッションとは 吹奏楽での役割
パーカッションとは打楽器のことで、その名の通り、打楽器を使ってリズムを刻むのが吹奏楽での主な役割です。
マーチなら行進曲として一定のリズムを刻んで曲を前に進ませる役割をしています。
2021年の吹奏楽コンクール課題曲Ⅰを聞いてみてください。
最初から最後まで、進行役の小太鼓(スネア)は休むことなく続いていますね。
マーチの曲ではこのように、スネアや大太鼓(バスドラム)が進行役としてリズムを刻んでいきます。
スネアやバスドラムのリズムありきでの曲の進行となるため、パーカッションが曲の心臓部分の役割を果たします。
また、曲を盛り上げる装飾の役割も果たします。
2021年の吹奏楽コンクール課題曲Ⅲを聞いてみてください。
この課題曲Ⅲでは、タンバリンとカスタネットが軽快な装飾をして、曲の楽しさを出していますね。
またタンバリンもカスタネットも、知っている叩き方とは違うと思いませんか?
これは動画の一部ですが、タンバリンも知っている叩き方とは違う手の形をしていますよね。
タンバリンのお姉さんの隣に座っているめがねの男性が両手に持っているのはカスタネット。
黒いのでちょっと分かりにくいですが、カスタネットを両手持ちして振りながら音を出すなんて、ちょっとカスタネットのイメージが変わりませんか?
カスタネットと言えば、カスタネットについているゴムのところを指にはめてタンタン・・・と手のひらを合わせるイメージですよね。
それが吹奏楽のパーカッションになると両手でカタカタカタ・・・とかっこよく演奏するんです。
この課題曲Ⅲのタンバリンとカスタネットは目立つし魅力的なリズムなので人気のパート間違いなし。
またこのタンバリンとカスタネットのリズムは装飾でもあるんですが、同時に曲を進行させるリズムの役割もしています。
3連符の連続した早いリズムを繰り返すことで、前に前に曲を進行させているんですね。
パーカッションの鍵盤楽器はメロディーやオブリガードの役割もする
パーカッションには打楽器だけではなくて、鍵盤楽器もあります。
木琴(マリンバ)や鉄琴(シロフォン)、ピアノもそうです。
鍵盤楽器ではありませんが、ティンパニーも音階があって、管楽器と一緒に音階で演奏をします。
マリンバやシロフォンは、マレット(鍵盤をたたく棒)を3本とか4本とか持って演奏することもあります。
いつかテレビで見たことのある演奏法を、まさか自分がする日がくるなんて・・・と思ってしまうのもパーカッションならでは。
こんなすごい超人的なことができるんだろうか?ということも、練習してできるようになるのがパーカッションです。
マリンバやピアノは木管楽器のトップと一緒にメロディーを演奏することもありますし、曲によっては主役としてソロを演奏することもあります。
また、裏メロディーとしてのオブリガードをソロで演奏することも。
パーカッションパートは多彩な楽器をこなさなくてはいけないので、練習も大変なんですね。
他の人に「叩くだけでしょ?」と言われたら、その人と一緒にカラオケに行きましょう。
そして見事なタンバリン裁きを目の前で披露すればきっと見る目も変わるはず。
パーカッションとは吹奏楽の心臓
吹奏楽部の顧問の先生の指導書には「3点を基準にして音楽を作る」と書かれているそうです。
3点とはトランペット、チューバ、パーカッションです。
この3つの中でもパーカッションは基準となる楽器なんです。
パーカッションを基準に伴奏のチューバを乗せ、メロディーのトランペットを乗せる。
つまりはパーカッションが無い事には吹奏楽が始まらないということ。
パーカションは曲全体のリズムを打つ心臓のような役割をしているんですね。
合奏をしていても、パーカッションが間違えると演奏が止まってしまうことも多くあるくらい、管楽器はみんなパーカッションの音だけは聞きながら演奏しています。
吹奏楽部のみんなに頼りにされているパートなんですね。
ジャズになるとパーカッションの花形ドラムが登場します。
ドラムはパーカッションパートの憧れ。
パートリーダーの先輩がドラムを演奏することが多く、吹奏楽部ではパーカッションのすべての練習の集大成として使われる楽器です。
人気が無いとも思われがちですが、吹奏楽部でパーカッションがしたいから入部するという子も毎年必ずいて、人手に困らないしともすれば入れない子が出てくるパートでもあります。
たしかに他の楽器と比べても必ず音が聞こえてくるのはパーカッションですしね。
パーカッションになったら、全体を見通す耳と目が養われることも間違いなし。
そういった意味では吹奏楽部のリーダーとしての役割も果たしているのかもしれません。
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