吹奏楽には1st、2nd、3rdといったパート分けがあって、フルートに限らず1stは上手な人で2nd、3rdは下手な人がするというイメージがありますよね。
吹奏楽部のお友達がうちに来て泣きべそかいています。
この1年ちょっとフルートを頑張ってきたのに2ndになった。
1年生が先輩と一緒に1stになってしまった。
私ってあの子に負けてしまうくらい下手なのかなぁ・・・と。
まあそんな気持ちもわかりますけどね。
吹奏楽におけるフルート2ndは決して下手な人がするようなパートではないんです。
フルート2ndの役割をしっかり分かってほしいところです。
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吹奏楽のフルート2ndの役割
吹奏楽におけるフルートの2ndは、意外と責任重大です。
1stを支える
こう言われるとやっぱり1stは上手な人じゃないと・・・と思ってしまいますがそうではありません。
フルートというのは高音はホールやステージの中で客席に抜けていきやすい音をしていますが、低音はなかなか響きません。
それなのに、フルートの低音が聞こえてこないと1stが何を吹いても間抜けで、中身のない空っぽな音に聞こえてしまうんです。
例えば、ピッコロとバスクラがセッションしたとしたらどんな風に聞こえると思いますか。
間に入るべき中間の音が抜けているから、きっと何か物足りない印象になりますよね。
それと同じで、フルート2ndがないと間が抜けていてどこか間抜けな印象になってしまうんです。
他の楽器とメロディーをつなぐ
フルートは独特の高い音が出るのが特徴ですが、2ndがない1stだけの演奏になると好き勝手吹いている印象になってしまいます。
そこに2ndが入るだけでフルートの音が吹奏楽全体になじむので、不思議なものです。
フルートの2ndは他のパートの2ndに比べると、無くてはならない責任重大なポジション。
2ndの音がしっかり鳴っていないと、吹奏楽として成り立たないと言われるくらい2ndは大切です。
吹奏楽のフルート2ndは下手な人には務まらない
何より伝えたいのがこれ。
吹奏楽のフルート2ndは下手な人には務まらないというところです。
低音をしっかり鳴らせられる人
フルート2ndは低音をしっかり鳴らせる人じゃないと務まらないのです。
つまり、ピッチがコロコロ変わったり、アンブッシャーがうまくできてない人には任せられません。
不安定な1年生やロングトーンが不安定な人にはとてもじゃないけど任せることができないんです。
音が細くない人
音が細い人には任せられません。
しっかり鳴らして1stを支えてくれないと1stの音色がおかしなことになってしまうからです。
この1stを必ず支えないといけないというここまでのプレッシャーはフルートならでは。
他の楽器にはないくらいの大切さがあります。
フルート2ndは下手な人がすると思い込んでいる人が多い
吹奏楽の2ndはフルートに限らず下手な人がするものだと思い込んでいる人も多いです。
フルートパートの人の中にも思っている人がいます。
でもそれは間違いです。
上手な3年生が1人、普通の2年生が1人、入りたての1年生が1人いたとします。
すると、この場合、
- 1st 3年生、1年生
- 2nd 2年生
というパート割になります。
もし、3年生の方が音が大きかったら
- 1st 2年生、1年生
- 2nd 3年生
というパート割も考えられます。
実際、今回泣いている子のパート割を聞かせてもらうと
上のパターンなんですよね。
フルートは5人います。
3年生2人、2年生2人、1年生2人です。
パート振りが
- ピッコロ 3年生
- 1st 3年生、1年生、1年生
- 2nd 2年生、2年生
となっているそうです。
そして、ピッコロの3年生は楽章によってフルートに持ち替えるのだそう。
つまりこれは、「1年生はとりあえず3年生の傘下に隠しとけ」という意図が見え隠れしているということなんですよね。
1年生が譜面落ちしてもバレないし、音が出ていなければ3年生がカバーする。
出来てないところは教える。
そういうスタンスなんだと思います。
そして2年生2人に2ndを任されているのは、信用されているから。
更に言えば、上の4人分を支えなくてはいけないので相当な肺活量も必要です。
本当は、3年生が1stと2ndに分かれても良かったのでしょうけど、2年生2人で1stだ2ndだともめるのを回避したか、3年生がどちらも1stをやりたかったか。
理由は分からないけど、この組み合わせで1年生に2ndを任せてしまうと一緒に入った2年生への負担が増えるのは明らか。
どちらかというとこの組み合わせは2年生に「1年生のお世話は私たちが引き受けるから、2年生はしっかり練習してね!」という3年生の優しさともとれます。
だから泣く必要なんて全くないんですよね。
吹奏楽のフルート2ndは下手な人がなるわけではないことをお伝えしてきました。
どうしてもみんなメロディーが演奏したいし、目立つところをやりたいと思うものです。
学生ならなおさらですよね。
楽器決めもそうですが、パート決めもなかなか大変です。
でも総じて言えることはどのパートもどの楽器も大事で吹奏楽になくてはならない大事な音を出しているということ。
折り合いをつけるって難しいけど、みんなで良い演奏ができるように頑張ってほしいものです。
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