吹奏楽部でトランペットを吹いているOちゃんが歯の矯正をすることに。
先生からはパーカッションへ移動しろと言われたようですが、歯の矯正をしながらでもトランペットのままでいたいようです。
でも、うちの子から見て歯の矯正を始めたOちゃんは以前よりトランペットが吹けなくなったと思えるようです。
クラスも同じでちょっと気になったので声をかけてみたところ、歯の矯正をしながらトランペットを吹くことについて、こんな話を聞かせてくれたそうです。
トランペットを歯の矯正中に吹いた人の経験談
やっとトランペットが上手になってきた矢先に歯の矯正をすることになったOちゃん。
「大変そうだよね。矯正・・・」と聞くと
「うん、私歯がガタガタだから。お父さんもそうだったんだって。このままだと虫歯とか歯周病になりやすいからって。トランペットやってるんですって言ったんだけどね・・・」
というOちゃん。
上の前歯にワイヤー付きの矯正が取り付けられています。
「歯の形が変わるからアンブッシャ―が安定しないんだよね。」
そこへ歯の矯正をしながらチューバを吹いているAちゃんが現れました。
Aちゃんは「私はあまり口を小さくしなくていいから緩い感じで吹いてるけど、やっぱり最初は音がね。唇に当たるしね。ペットはマウスピースが小さいから当たるよね。」と。
Oちゃんは「やっぱマウスピース新しいの探してみようかなぁ」と。
あまり弱音を吐きたくないようでしたが、歯の矯正を始めたOちゃんはチューニングでも音が出てないし、1stなのに高い音も出ていません。
歯の矯正のせいなので、周りはそのうちできるようになるだろうと思って見ていましたがなかなかで。
Aちゃんは「私はあまり広い範囲じゃないし奥歯だけだからさ。でもOちゃんは前歯だからきついと思う。奥歯だけでも結構大変だったから・・・」と歯科矯正仲間のOちゃんを気遣っていました。
どうしてもなりたくて勝ち取ったトランペットパートを手放したくない気持ちはよく分かります。
どこのパートでも演奏する気持ちは同じと言っても、ここまで練習してきたものをまた0にするのは勇気のいることです。
トランペットを歯の矯正中に吹くと痛いこともある
歯の矯正は人によって違って、トランペットの吹き方に影響する場合と、そうでもない場合があるようです。
とはいえ、前歯はマウスピースに当たる部分なので歯の矯正を始めると影響が出ないことはありません。
ある日、Oちゃんはチューニングがなかなか合わなくてずっと吹かされ続けていました。
そして泣き出してしまって合奏の部屋を抜け出すことになります。
チューニングが終わって部屋から出ると、Oちゃんの姿はありませんでした。
後から聞いた話だと、チューニング中に口から血が出てしまったそうです。
矯正の器具が唇に当たってそのまま長い間吹き続けていたので傷ついてしまいました。
Oちゃんは歯医者さんに相談して、プロテクターのようなものをもらってきていましたが、それでもやっぱりうまくいかなくてコンクールのメンバーオーディションでも落ちてしまいました。
その後、Oちゃんの姿を見かけなくなって部活をやめたのかと思ったのですが、どうやら休部にしてもらったのだとか。
でもOちゃんが戻ってくることはありませんでした。
チューバのAちゃんは結局卒業まで矯正をしたままチューバを吹き続けていました。
それでも長い合奏になると口の中が痛いと言って、アイスノンを持ってきて冷やしていました。
歯の矯正は中高生時代が一番良い時期だとされています。
歯の矯正は人それぞれ具合が違うので、器具をつけたり外したりできる人もいるんだとか。
その場合は歯の矯正によって動いた口の形に合わせたアンブッシャ―を探して吹くだけなので、多少の苦労ですみます。
でもOちゃんのように前歯の前に矯正器具をつけなくてはいけない場合は、かなり大変だったようです。
トランペットは歯の矯正をするなら諦めるべき?
歯の矯正と一言で言っても人それぞれ症状が違います。
でも、前歯の前側にワイヤーのものをずっと着けづつけなくてはいけないのならちょっと考えたほうがいいのかも。
それでもうまくコントロールして吹ける人もいるのかもしれないけど、痛いのをがまんして吹くのはそうとうな精神力が必要です。
歯の矯正をどんな器具でどのくらいの期間行うのかは、歯医者さんとの相談になります。
運よく歯の裏がわに器具をつければ大丈夫と言われればトランペットも続けられそうです。
また取り外しできる器具で良いのなら、演奏中は外しておけばいいですよね。
子供のお友達Oちゃんはトランペットを歯の矯正中に吹き続きて心がポキッと折れてしまいました。
Aちゃんは矯正の位置が奥の方だったのでずっと楽器を続けることができました。
同じ歯の矯正でも本人の感じ方が違うんですよね。
また話を聞いたことはないけど、トランペットの先輩で前歯に矯正器具をつけたまま吹き続けている人もいました。
人から聞いた話だと、彼女はあまり歯を動かさない治療だったのであまり痛くないと言っていたそうです。
一見、同じように見える歯の矯正でも矯正内容によって痛さも違うんですね。
この記事ではトランペットを歯の矯正をしながら吹けるかどうかについてご紹介してきました。
こればかりは「やってみないとわからない」ことです。
歯の矯正を始めるなら「もしかするとトランペットをやめなくてはいけないかもしれない」ことを頭においておきましょう。
納得いかなければセカンドオピニオンを受けるのも1つの方法ですし、主治医の先生に時期をずらせないかどうか相談することもできますよね。
親から見たらたかだか部活と思うかもしれませんが、子供にしてみれば今生きている人生のすべてです。
きちんと子どもに説明して納得して、歯の矯正は始めたほうが後々の親子関係にもいい効果がありそうですね。
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