吹奏楽コンクールでは金賞・銀賞・銅賞が選ばれますが、賞を決めるための評価方法ってどのように決められているのでしょうか?
金賞とれると思っていたのに銀賞だった、銅賞だったという場合、うちの子の学校はすごくいい演奏をしていたのにどうして?と思うこともありますよね。
吹奏楽コンクールの審査員の方が見ている基準や、評価に響くミスは何なのか?
審査員の方と顧問の先生が仲がいいと評価が良くなるのか?
吹奏楽コンクールの評価方法については昔からいろんな噂があるんですが、本当のことを知っている部員はいないっていう不思議な現象が起きているものなんですよね。
子供のためにも吹奏楽コンクール審査員の方には公平な評価をして頂きたいものです。
この記事では、吹奏楽コンクールの評価方法や評価の上げ方について調べてみました!
Contents
吹奏楽コンクールの金賞を決める評価方法って?
吹奏楽コンクールの評価方法は全日本吹奏楽連盟公式HPの全日本吹奏楽コンクール実施規定(pdf)の中で定められています。
吹奏楽コンクールの評価方法はA・B・Cの3段階に分けた絶対評価です。
金賞が何校、銀賞が何校と決まっているわけではなく、
- A評価を審査員の人数の過半数とった学校は金賞
- C評価を審査員の人数の過半数とった学校は銅賞
- 残りが銀賞
と決まっています。
吹奏楽コンクール課題曲・自由曲全体の評価方法
吹奏楽コンクール課題曲や自由曲全体の評価方法は、
- 全体として音のバランスはどうか
- ハーモニーの聞こえ方はどうか
- 表情がどう表現されているか
などが基準となっています。
また、課題曲ではマーチの曲とマーチ以外の曲で見るところが少しだけ違います。
課題曲マーチ
- 第一印象を決める曲の出だしは特に審査員に聞かせることを意識しているか
- テンポよく曲が進んで行くか
- 全体のバランスはとれているか
- 曲全体の流れはどうか?
- 同じことの繰り返しで飽きてこないか
課題曲マーチ以外の曲
- 楽譜に書かれている通りに表現できているか
- 全体のバランスがとれているか
- ユニゾンはきれいにそろっているか
自由曲
- 全体の印象でバンドのカラーが出ているか
- どこかのバンドの真似になっていないか
- どうしてこの自由曲を選んだのかが分かる説得力を感じる演奏になっているか
- 自分たちの長所が生かせているか
主にはこのようなところが評価されています。
他にも審査員の方が見ている部分はありますが、全体を通した曲の印象や曲の完成度を見ているそうです。
間違っても曲名だけで評価をつけたりすることはないそうですよ。
吹奏楽コンクールの評価で減点になるミスとは
吹奏楽コンクールでこんなミスをしてしまった・・・と気になる人も多いですよね。
吹奏楽コンクールでは減点となるミスと減点にはならないミスがあります。
ほとんどのミスは気にしなくて良いものばかりのようです。
減点となるミス
- 消極的な演奏
- 演奏を途中でやめてしまう
- 演奏がバラバラになる
- ハーモニーがおかしい
- 譜面にある指示通りに演奏出来ていない
- 各楽器の音量のバランスがとれていない
- バンドの良さが表現されていない
などが減点対象となります。
ミュートを舞台裏に忘れてしまいミュート指示のある譜面をミュートなしで演奏すると、それは譜面にある指示通りに演奏できていないとみなされて減点対象になります。
忘れ物はしないように気をつけましょう。
減点にはならないミス
- 1回や2回のリードミス
- 金管楽器の音が勢い余って外れる
- ソロのところでちょっと間違える
- 服装がそろっていない(間違えて衣装ではなく制服を着てきたなど)
- マレットを落としてしまう
- 演奏中にチューニング管を動かす
- コントラバスのボーイング
- 髪形
- スカートが短すぎる
やってしまった・・・と、演奏後になぜか自慢ぽっく友達に話してしまうほどに気にしてしまうミス(笑)
この辺りは吹奏楽コンクールの審査員の方は評価対象には入れていませんので安心してください。
吹奏楽コンクールの審査員の方々の評価方法は、あくまでも全体を音楽としてとらえた時の出来栄えを自分の物差しで測っています。
ですから少々のミスは気にしなくて大丈夫です。
吹奏楽コンクール審査員の評価は不公平?
吹奏楽コンクールの結果を巡ってはいろいろと噂が立つのは何年たっても変わりません。
- 審査員と顧問の先生の癒着
- 点数操作
- わいろ
- 審査員の先入観
- 審査員が寝ていた
- 審査員同士メールを使って相談している
- 審査員の専門の楽器がうまければ高い評価が付く
これらのうわさは疑えばキリがないんですよね。
でも実際金賞をとった学校の演奏と銅賞の学校の演奏を比べてみると、技法や表現力に差があることがほとんどです。
吹奏楽コンクールの評価に不公平があるかどうかは私達にはわかりませんが、多少の不公平があったとしてもそれを乗り越えるくらいの力量がほしいところですね。
吹奏楽コンクールの課題曲・自由曲の演奏の評価方法は、表現力や技術力が主に審査されていることが分かりました。
やはり、個人個人の演奏というよりは全体の雰囲気や曲全体の出来上がりを見て評価しているということなんですね。
すごく良かったと思ったんだけどなぁと感じても、それは親のよくめで実際の演奏の仕上がりにいろいろと思うところがあったのかもしれませんね。
もしお子さんが金賞や銀賞が取れなかったとへこんでいたら、一緒に「なんで?すごくよかったのに!!」と怒ることなく「来年はがんばろうね」と励ましてあげてくださいね。
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