トロンボーンの吹奏楽での役割って、実は結構重要なんです。
あの長い棒の位置で音が決まるという、初心者から見ると不安定さ炸裂の楽器であるトロンボーンなんですが、吹奏楽のかなめともいえる役割をしています。
それはまるで、象さんが動物園のマスコット的キャラクターとして今も昔も集客に欠かせない動物の1つであるかのような。
トロンボーンは、吹奏楽の中でどんな役割でどんな演奏を求められているのかをご紹介します。
トロンボーンの吹奏楽での役割は迫力を出すこと
吹奏楽に欠かせない迫力は、トロンボーンに一番求められている役割です。
トロンボーンと言う楽器は、他の楽器に比べて瞬発力があって、低音ながらに大きな音が出せる楽器なんです。
だからトランペットとならんで一番後ろの列に並んでいるんですね。
そして反響板に当たって音が跳ね返り、さらにさらに大きくなって音が聞こえてきます。
低音でここまで大きな迫力のある音が出せるのはトロンボーンだけです。
ユーフォニアムも大きな音が出ますが、トロンボーンのような瞬発力と迫力はなかなかでないんですね。
どちらかと言えば、優しい音がでるのがユーフォニアムです。
トロンボーンはまるで象の鳴き声のように、突然ぶわっと大きな音でみんなを驚かせることができるんです。
トロンボーンとバストロンボーンで役割が違う
演奏の中で、トロンボーンパートは4つに分かれています。
1st、2nd、3rd、バスです。
1st、2nd、3rdはホルンなどの中音域とバスパートの間に位置して、低音ながらも早いパッセージや動きのある低い音を響かせて迫力を出します。
分かりやすいのは、吹奏楽の中でも有名な「アルヴァマー序曲」です。
開始から7分以上、トロンボーンにはお休みがありません。
キツイからなのか、ご紹介する動画では1stトロンボーンの方が交代で吹いているのがわかります。
ほぼ伴奏で聞こえてくるのはトロンボーンの音。
トロンボーン無くしてアルヴァマー序曲は演奏できません。
また、有名なホルスト作曲惑星より木星。
この曲もトロンボーンがかっこいいんです。
何気に低音の目立つ音はすべてトロンボーンと思ってもいいくらい。
もちろん、トップのトランペットやクラリネットも目立つんですけど、常に聞こえている低音はほぼトロンボーンなんですね。
しかもトップパートは1stばかりが目立ってしまいますが、トロンボーンはどのパートも和音としてきちんと聞こえてきてかっこいい。
1st、2nd、3rdトロンボーンは、低音の速いパッセージを担当して、バストロンボーンは早いところを吹いたり通奏低音のチューバなどと一緒に一番高い音を演奏するなどの役割分担もあります。
同じトロンボーンパートですが、ちょっとずつ役割も分かれています。
1st、2nd、3rd、バスそれぞれに責任があるので、演奏していて楽しいし、競争があまりないのもトロンボーンパートの特徴です。
ですから、他のパートのように先輩がつねに1stということはなくて、この曲はここが大事!となったら、先輩が2ndや3rdに入っていることも珍しくありません。
それだけどこのポジションも大事な役割をしているのがトロンボーンパートです。
トロンボーンは吹奏楽で象のような役割をする
トロンボーンは吹奏楽部の中ではあまり目立たない人が多くて、パート内も仲がいいことが多いので平和なイメージがあります。
それは動物園の象と同じなんです。
象のいない動物園ってちょっと残念な気がしませんか。
象がいなくても面白かったけどやっぱり象さん見たかったなーって思ってしまいますよね。
それと同じで、トロンボーンも吹奏楽にいないとなんだか物足りなくて間が抜けてしまって。
トロンボーンがいなくてもどこかで変わりは演奏できるんだろうけど、でもやっぱりあったほうが全然迫力が違うよね、ということなんです。
トロンボーンが入るだけでめっちゃ楽しい!
って、演奏する側もなるんです。
それだけ、トロンボーンは吹奏楽部みんなの心の支えで演奏の支えになっているんですよ。
女の子の人数が多い吹奏楽部では、初めからトロンボーンを希望する子は少ないです。
だから背が高くて腕の長い子が来ると、先輩はトロンボーンにスカウトします。
最初は別のパートが希望だったとしてもトロンボーンに入った子はある意味幸せかもしれません。
パート内の熾烈な争いも少ないですし、他のパートに比べて3年間、一番楽しく部活できると思うので。
マウスピースを買いに行くのもトロンボーンは先輩と連れ立って楽器屋さんに行きます。
その帰りに31アイスとか食べてきっと仲良くなれるんだろうな。
クラパートのうちの子はそういうのを羨ましがっています。
クラは1st争いが結構シビアなので(笑)
トロンボーンって実は吹奏楽では一番楽しい役割を持った楽器なのかもしれませんね。
このご時世、お買い物に行くのも大変ですよね。
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